はじめに
この週末、おじさん4人でガンシューティングに行ってきました。そのお話です。
ガンシューティングつまり射撃のお話ですので、そういった話題がお好きじゃない方はお戻りください。
2度目のRange
同じ会社の現地の方にSさんという方がおられるのですが、年齢が私と同い年で、お互い単身と言うこともあり、何かと私のことを気にかけてくれます(私は単身赴任だし、Sさんは離婚してる、と言う意味でお互い単身)。私もSさんのことは大好きだし、唯一現地の方で友人と言える方だと思います。
なんとなくタイプ的に私とSさんは似てるのだと思います。社交的だけどどこか他人と一線引いてる感じとか、真面目そうに見えていい加減なところがあったり。適度な腹黒さ(笑)も似てるような気がします。大人が仲良くなる時は、腹黒さレベルが一致するってのは重要な要素であるように思います。そういう部分をお互い感じ取ってるのかもしれません。
私が来月日本に帰るということもあり、この週末、仲良い4人でシューティングレンジに行こう、と言うことになり行ってきました。私は2度目のシューティングレンジです。
▼こちらは初めてシューティングレンジに行った時のお話です。
シューティングの感想
前回も思いましたが、私は射撃が「めっちゃ好き」って感じにはならないんですが、好きな人の気持ちはわかります。あの全身に伝わる衝撃は日常生活では味わえない爽快感なので、ストレス発散にはなると思います。
信頼できる人としか一緒に行けないので、一緒に行った者同士の仲間意識の醸成にも繋がるでしょう。少なくとも「こいつ、俺に銃口向けるかも」という関係性の人とは一緒に行くことはできません。仮に日本で射撃ができたとしても夫婦では絶対一緒に行けない、という方も多いのではないでしょうか。
あと、よく「車を運転すると性格変わる」って人がいますが、ガンも同じ類のやつです。車運転すると性格変わるような人とは、絶対一緒に行かない方がいいと思います。
射撃が好きになりきれない理由として、もう少しスポーツ感があればいいのですが、娯楽感が強すぎるのが好きになりきれない理由だと思います。
アーチェリーやクレー射撃ならばスポーツ感ありますが、ガンシューティングは人型の的を前方に置いて撃つので、どうしてもスポーツ感がなくなってしまいます。撃った後の点数が表示されるわけでもなく「ただ撃つ」っていう行為を繰り返すこともスポーツ感より娯楽性を強く感じる理由だと思います。
そうは言ってもSさんが用意してくれた4丁、全部楽しんで撃たせてもらいました。9mm径と45口径のハンドガン2丁とライフル2丁です。ライフルはサイレンサーがついてる静かなタイプとダーティーハリーのようなどでかい音がするものの2タイプです。違いを楽しめる4丁を用意してくれたようです。
何よりも楽しいと思うのは45口径ハンドガンです。あの爆音、腕にくる衝撃、硝煙の匂い、そして爽快感。「こりゃクセになるよね」と思います。
ちなみに9mmとか45口径というのは使用される銃弾の直径のことです。45口径は単位がインチで45/100インチ、mmに換算すると11.4mmです。9mmと比べ直径で2mmちょっとしか違わないのですが、銃弾の体積は約2倍違ってくるので、衝撃もそれぐらいの差があります。
Stand Your Ground
テキサス州には"Stand Your Ground" / "Castle Doctrine"という考え方があります。これはテキサス州法に記載されておりテキサス人をテキサス人たらしめる重要な思想の一つだと思われます。
日本語では”自衛の権利” / ”城の原則(家を守る原則)”と訳すのでしょうが、要は「正当防衛ならば逃げる必要はなく、力を行使して良い」という大原則です。ここでの力とは銃を含みます。普通なら(日本なら)、家におかしな奴がやってきたら、「逃げろ」「隠れろ」「助けを呼べ」って教えると思うのですが、テキサスは違います。「力を行使して戦え」って教えます。
どこからが正当防衛なのかは、人によって考え方もマチマチでしょうから、テキサスでは(きっと他州も似たようなもんでしょうけど)迂闊に他人の敷地に入るのは本当に危険です。「変な奴が入って来たから撃った」って言われてしまいます。
銃を所持してる人の銃の正当化は「自分の身は自分で守る必要があるから」っていうのが彼らの主張です。私はキリスト教徒じゃないので、宗教的な側面から「正当防衛」というのが受け入れられる思想なのかどうなのかよくわかりません。しかし、自分の身を守るために、他人を傷つけることへの正当性を宗教上どのように説明するのか興味あるところです。「右の頬を打たれたら左の頬を差し出せ」ってのが教えではないのかな。
なんてことを考えながら、ガンを撃ちまくってました。
Ramen Tatsu-Ya
帰りは4人でRangeの近所にあるラーメン屋Ramen Tatsu-Yaに寄って帰りました。Austinに何店舗かあり、別の店舗に行ったことはあるのですが、この店舗は初めてでした。
こっちのラーメンも基本的には美味しいのですが、米国でラーメン食べるとき私はすすらないように(音立てないように)食べてるので、食べた気がしないです。銃の「爆音」を許容するなら、ラーメンの「ずるずる音」ぐらい許してくれよ、と思うのですが、それとこれとは話が別のようです。ちなみにSさんはフォークとレンゲで食べてました。
やっぱりラーメンは「ずるずるずるっ!!」ってやってこそ美味しいと思うのです。しかし、せっかくアメリカでラーメンを愛してくれてる周囲の人に不快な思いさせるのもな、と思って静かに「はむはむ」って感じで食べてます。
早く日本帰って、思う存分ずるずる音立てて、汁飛び散らかせて、ラーメン食べたい!!
最後に
最後にもう一回Rangeに行けてよかった!射撃って日本人には馴染みがない娯楽なので、複雑な気持ちになるのですが、それでも仲良いメンバーとの共有時間を持つことができて、いい思い出になりました。ほんとアメリカは良くも悪くもおもしれーところだなーと思います。
それでは、またー