THE TIME YOU ENJOY WASTING IS NOT WASTED TIME

テキサス州オースティン在住の単身赴任者の記録

English ←Translate this blog into English by Google



【春江花月夜】中国古典舞踊の発表会に行ってきた

(Image Creatorにて作成)

 

 

はじめに

今日は"The Love of China School of Dance"主催の春江花月夜というイベントに行ってきました。最近、中国文化に触れる機会が多いですが、先週下記のイベントで中国の古典舞踊の袖舞を見たことをきっかけに「またあの舞踊を見たいな」と思ってたら、今週末にこのイベントがあることを知ったので、行ってきました。

 

⇩この時みた袖舞がすごく良かったので、また見たいなと思ってたところ。

 

The Love of China School of Dance

このイベントの主催団体"The Love of China School of Dance"が何してる団体かってのは、HPからの引用によると次の通りです。

 

The Love of China School of Dance, located in northwest Austin, gives young people the rare opportunity of learning traditional Chinese dances, with students of ages spanning from four to eighteen. 

Our school commits itself to teaching Chinese folk dance. The two missions of our school are:

  • To serve the Chinese American community as an organization of maintaining the cultural heritage.
  • To introduce Chinese culture to American society through dance performances.

Through their education in Chinese folk dance, the young people grow in determination and confidence, and are given a chance to connect deeply with their heritage, be part of unforgettable experiences, and gain pride for their culture.

 

Austin 北西に位置する The Love of China School of Dance では、4 歳から 18 歳までの生徒が中国の伝統舞踊を学べる貴重な機会を提供しています。本校は、中国の民族舞踊を教えることに専念しています。当校の使命は2つあります。

  • 文化遺産を維持する組織として、中国系アメリカ人のコミュニティーに貢献すること。
  • ダンスパフォーマンスを通じて、アメリカ社会に中国文化を紹介すること。

中国民族舞踊の教育を通して、若者は決意と自信を深め、自分たちの文化遺産と深くつながる機会を得て、忘れられない経験をし、自分たちの文化に誇りを持つことができます。

 

いいですよね、こんな学校があるって。私は米国でいろんなコミュニティのダンス・舞踊を見に行ってます。インド のDiwaliでの踊り、メキシコのコンチェロス、ネイティブアメリカンのPowwow、など。そういうのを見てるとダンス・舞踊ってその民族のアイデンティと強く結びついているような気がします。

 

日本って日本人ならこの踊りってのがないですよね。かつては盆踊りがそうかもしれないけど、今はそんなに見かけないし。そういう意味ではちょっと寂しいですね。

春江花月夜

会場は数ヶ月前に下記イベントで訪れたところと同じでした。

 

 

「春江花月夜」は、中国の古典詩の一つで、唐代の詩人、張若虚が書いた詩のことです。「春の川辺に咲く花々や月の光を浴びた夜」といったような意味で自然美を詠嘆した詩のようです。

 

本日8日のみの公演で、午後3時からと7時からの2回公演でした。私は3時からの公演に行ってきました。事前にメールでの予約が必要だったので、メールしてたのですが、当日受付に行って名前を告げると、私が日本人というのは分かっていたみたいで「あなたかぁ。なんで来たん?なんでこのイベント知ったん?」と興味津々で質問されました。

 

公演始まる前

 

周り見たかぎり中国の方ばっかりだし、ほとんどが演者の家族・友人だと思われるので、日本人のおじさんが一人で参加するのが不思議だったのでしょう。「中国の古典舞踊が好きやねん」と答えときました。入場料は$15でした。

 

演目

公演中は、写真・動画の撮影は禁止と最初に説明がありました。きっと父兄が多いでしょうから、「禁止っていうても、なし崩し的にみんな自分の子供を撮影するんちゃうの?」と思ってたのですが、違いました。私が見てた限り、誰一人撮影する人はいませんでした。ちょっと意外でした。もちろん私も撮影してないです。

 

演目は全部で15,6個ぐらいだったでしょうか。演者は女の子だけでした。この学校は男の子は受け付けてないのかな。演目は撮影できなかったので、Youtubeで見つけた同じ種類の演舞を以下にご紹介します。クリップしてるので、どれも1分の動画です。

 

⇧大型のこの扇を太極扇(Tai Chi Fan)と言うみたいです。そしてそれを用いた踊りが太極扇舞です。この動画ほど演者は多くないです。7、8人でしたが、演舞の種類はこれと一緒です。もう少し動きは早かったけど。扇を開いたり、閉じたりするときに「ばばっ」って音がするので、一斉に開いたり、時間差で開いていく時の音が気持ちいいです。

 

⇧「太極扇舞」見てたらジャッキーチェン思い出した。

 

Peacock Dance (孔雀舞)と紹介されてました。やはり演者はこんなに多くないですが、演舞はこれとほぼ同じです。腕先で孔雀の頭を表現したり、両腕で羽根を表現したりしてました。衣装も孔雀の羽根ぽい柄でした。タモリの「コンドルの着地」の形態模写を思い出しましたが、美しさがダンチです。

 

Silk Fan Dance(扇子舞)です。最初、手に何持ってるのかなと思ってたのですが、先にヒラヒラが付いてる扇でした。最初は閉じてたので、ただの布かと思ってたのですが、途中で開きます。熱帯魚のネオンテトラみたい。魚っぽいので、鯉のぼりのルーツにも関係してんじゃないかなと思いました。

 

Silver Platter Dance(銀盤舞)です。銀のお盆を使った舞って紹介があったので、「アキラ100%みたいなことやんのかな?」とちょっとドキドキしたのですが、違いました。お盆を落とさないようにっていうコンセプトは一緒なのですが、表現方法が違いました。安心してください、はいてますよ(これは、違う人か笑)。

 

Water Sleeve Dance(水袖舞)です。演者は違いますが、先週Asian World Night Marketでも見た演舞。この演舞の名前がはっきりしなかったのですが、Water Sleeve Danceと紹介されてました。この演舞、大好き。なぜ、この演舞が中国から日本に伝わらなかったんやろ?

 

Ribbon Dance(彩帯舞)です。新体操のリボンは1本ですが、この演舞は両手にそれぞれリボンを持つようです。実際の演舞もこれと同じ3人でした。しかも一番年長者3人によるこの演舞だったので、この動画に負けず劣らず美しかったです。

 

ここに上げた演舞はいずれも、年長者クラス(日本で言う中高生ぐらい)がやってた演舞です。小学生クラスの演舞もたくさんありましたが、それは見ててもちろん可愛いのですが、演舞としては物足りません。

 

最後、カーテンコールは写真撮影してもいいってことだったので、撮らせてもらいました。

 

しかし、日本で言う小学生低学年ぐらいでも、みんなY字バランスはできるし、小学生高学年になるとビールマンスピンのポーズを取れる子が多くいます。それに小学生低学年は、振り付けを間違ったり、忘れちゃう子もいるのですが、すぐに周りを見て修正しようとするので、かなりorganizeされてるなという印象を受けました。

 

小さい子をあそこまでorganizeしようと思うと、厳しい指導もあるのだと思うのですが、それも含めて中国文化を今の子に伝えるってことなんでしょうね。彼女たちを見てると、文化を正しく伝えるって、厳しさを伴うことなんじゃないだろうかと思いました。昔の人は、今より厳しい躾の時代を生きてきたわけですからね。

 

公演の最後にこの公演を指導された講師陣の紹介(5、6名)もあったのですが、日本人の名前が含まれてました。バレエの授業担当でNakabayashiと紹介されていたような気がします。

Programme - Kaleidoscope — Ventana Ballet

このページに載ってる方かな。驚きました。

 

帰り道

帰り道は、どしても中華料理が食べたくなり、Taste of Home Handmade Dumplingsというところに寄って帰りました。いい中華料理屋ではなく、定食屋系です。以前、一度行こうとして人がいっぱいで諦めたことがあるので、リベンジです。今日は待たずに入れました。

 

左:pork spine w/ rice、日本語だと豚の背骨丼かな笑。生まれて初めて豚の脊椎を分解しながら身をほぐしました。
右:餃子は蒸し/焼き/水餃子から選べるのですが、蒸しにしました。蒸し餃子、おいしー

 

最後に

中国って、国としては中共の印象があまり良くない部分はあるのですが、文化・伝統・人・料理は、当然ですが日本にも通ずるところがあり、親しみがあります。こういう活動から、お互いの国のことをもっと知れたらいいですね。

 

それでは、またー