THE TIME YOU ENJOY WASTING IS NOT WASTED TIME

テキサス州オースティン在住の単身赴任者の記録

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日本の恋しさをベトナム料理が満たしてくれるって話

 

 

はじめに

今日はAustinにて私が訪れたベトナム料理屋さんについて書きたいと思います。ベトナム料理って、実は和食(特に日本の家庭料理)と非常に似ていると思ってます。

 

「日本の家庭料理に一番近い外国の料理は?」って聞かれたら、私は間違いなく「ベトナム料理」と答えます。(そんな質問、誰がするねんって話ですけどね〜)

 

日本の家庭料理っていうのは、昔ながらのダシ文化に則った料理と欧州の影響を受けた料理に大きく分けられ、それが上手く共存しているのが日本の家庭料理だと思います。

 

ベトナムは元々は中国統治の時代があり、中華料理の影響を強く受けています。一方でフランスの植民地時代も経験しているので、フランスの影響も強く受けています。アジアと欧州が上手く共存しているという点ですごく日本と似ていると思います。

 

ただ残念なことに私はベトナムに訪れたことありません。米国のベトナム料理しか知りません。ベトナムはいつか行ってみたいと思ってる国の一つです。

以下は私がAustinで訪れたベトナム料理屋さんです。

 

Tan My Restaurant

ベトナム麺のお店です。お店の看板には漢字表記「TAN MY / 越南粉麺専家」とあるのですが「ベトナムって漢字文化圏だったっけ?」と思って調べました。

 

Tan My Restaurant

今は地名などの固有名詞以外ではあまり漢字を使わないようですが、かつては中国統治の時代があったため、その名残で漢字文化が残ってるんですね。数少ない漢字文化のある国のようです。

 

ベトナムで使用される文字の歴史を見ると波乱万丈であることがわかります。中国統治時代は漢字がメインとなり、その後のフランス統治時代はラテン文字がメインとなり、最終的には話し言葉のベトナム語をラテン文字表記で表現する、というのが主流になってます。

 

このレストラン、フォーはもちろんですが、フーティウ、ミー、ブンなどの麺メニューもあります。私は元々パクチー苦手でしたが、ベトナム麺を食べすぎて今やすっかりパクチー好きです。

左:フーティウ、右:ミー

 

ここAustinにも日本タイプのラーメン屋さんは幾つかありますが、私は年々ラーメンを食べる回数は減ってます。日本では天下一品とか好きだけど、最近は食べ終わった後に胃がもたれて後悔するし。

 

その点、ベトナム麺のスープは優しい味です。日本のダシ汁飲んでるみたい。日本のラーメンはアラフィフに優しくないけど、ベトナム麺はアラフィフに優しいです。

 

そう、薄々気づいてたけど気づいてないふりしてきたことを言語化すると「アラフィフは透明じゃない麺のスープはもう飲めない!!」ってこと。スープの濁りを体内で浄化する能力がもう衰退してるのです。

 

KUWAY’S BANH MI

ベトナム料理のフードトラックです。同じ敷地に、ギリシャ料理(特にジャイロ)、ケイジャン料理のフードトラックもあります。

 

Kuway's Banh Mi

バインミーあるいはバンミー(Bánh mì)を食べたいなと思ってここに行きました。バインミーとはベトナムサンドイッチのことです。パンにフランスパンが使われることが特徴です。味付けにはベトナムらしく魚醤(ヌクマム)が使われます。まさにベトナムとフランスの融合になってるサンドイッチです。

 

Porkにしました。中には生野菜が結構たっぷり入ってました。

この豚肉の味付けもどことなく馴染みのある甘辛い味付けでした。日本の居酒屋でありそうな味です。それに魚醤をかけて食べます。パンはフランスパンです。

 

一見合いそうにないですが、これがほんとに美味しい。そもそもこのサイズの細切れの豚肉をアメリカ料理で見ることがないので、肉が細切れである時点で親しみを感じます。

 

Sunflower

Sunflowerという名のベトナム料理屋さん。麺類もありますが、麺類以外が充実してます。私はランチでしか行ってないですが、ランチのプレート料理が「ほぼ日本の家庭料理やん」と思いました。

 

Xuon Nuong Xa (Chargrilled Pork Chop)

 

上の写真で生春巻きのタレがありますが、これはゴマだれで日本にもある味。豚肉は炭火焼きで、味付けもやはり馴染みのある味。もう炭火の焦げ目が完全に日本の居酒屋を感じさせます。

 

Ga Xao Xa Ot (Lemongrass Chicken)

上の写真はレモングラスチキン。レモングラスはタイやベトナム料理でよく使われるレモンの香りのするハーブ。ちょいピリ辛の味付けにガーリックが効いてて、もう男子高校生なら無限に食べちゃう味。「えっ?今日の晩御飯、レモグラチキンなん?おかん、神!」って言われるやつ。

私何度かAustinで寿司以外の和食を食べに行ったこともあるのですが、ブログ記事にしたことは多分一度もありません。というのもむしろ「日本じゃない感」を感じてしまうから。日本の味が恋しくて行ってるのに、逆に日本との距離を感じてしまいます。ここのプレート料理は和食料理屋以上に日本が近く感じられます。

 

きっとアメリカのベトナム料理もベトナムの方が食べたら「ベトナムじゃない感」を感じるのかもしれないけど、私にはそれは分かりませんからね。

 

 

最後に

ベトナム料理で一番に思い浮かぶのはフォーだと思うのですが、フォー以外にも美味しい料理いっぱいあります。日本でも最近はベトナム料理屋をちょいちょい見かけると思うので、一度チャレンジしてみてください。

 

私はもうすぐ日本に一時帰国するのですが「もうすぐ日本のいろんな美味しいもの食べれるなぁ」と思うとベトナム料理のことを思い出したので今回まとめてみました。

 

それでは、またー