はじめに
日本では移動式屋台のことをキッチンカーと呼ぶことが多いと思いますが、こちらではフードトラック/フードトレーラーと呼ばれることが多いようです。
Austinには本当にたくさんのフードトラックがあります。下記サイトによると1200台以上のフードトラックがあると書かれてます。レストランの数は約6000軒と言われているので外食店の比率的にはフードトラック率はかなり高いと思います。
私も一人で外食する時はレストランよりフードトラックを使う方が多いかもしれません。レストランより若干割安だし、何より一人でも気楽ですからね。以下私が行ったことあるフードトラックでお薦めできるところです。
Hamilton Food Park
Hamilton Food Parkは場所の名前なのですが、ここに常時4台のフードトラックがいます。ちなみにフードトラックと言っても場所を移動するわけではなく基本ずっと同じ場所にトラックは置かれたままです。
契約期間は移動せずにずっとその場所にいていいようです。本当に移動してるフードトラックもありますけどね。ここは常設タイプです。
ここにはジャマイカ料理、タイ料理、メキシコ料理、ギリシャ料理があります。私はこのうちタイ料理とメキシコ料理に行きました。
タイ料理は気さくで美人な女将さんが一人でやってて「あんたどこ出身?日本?日本は料理美味しいよねー。私一回タイに帰る途中に東京寄ったことあんねんで。新宿行ってん。人混みすごいなー、びびったわ」みたいな話をもう少し上品にされてました。
ここに限らずアジア系のフードトラック行くとかなりの確率で「あんたどこ出身?」って聞かれます。私も白人や黒人の方見て「どこの国やろ?」とは思わないですが、アジア人見ると「どこの国やろ?」って思いますからね。
メキシコ料理は普通でしたが、タイ料理は美味しかったです。またパッタイ以外の料理も食べに行こうと思ってます。多少、美人女将バイアスが働いてるかもしれません笑。
Taqueria Guerrero Nava
Taqueria Guerrero Navaという名のメキシコ・エルサルバドル料理。Taqueriaはタコスやブリトーを扱うお店のこと。Guerreroはメキシコの地名ですが、他に戦士とかやんちゃという意味もあってどちらの意味なのかはっきりしません。
「やんちゃなナバのタコス店」って感じでしょうか。少なくとも客層はやんちゃ感満載でしたけどね。
前々からケサビリア(Quesabirria)を一度食べてみたいと思ってたので、それを扱ってるフードカーを探してたら、ここに行きつきました。ケサビリアとは、チーズの入ったタコスをビリア(Birria)と呼ばれるスープにディップして食べる料理です。要はタコスとスープのセットです。このビリアと呼ばれるスープに特に興味がありました。
ビリアは日本の食べ物ではスープカレーに近い味でした。かなりスパイシーです。美味しいのですが夏の日差しの中、外で食べてたら汗だくになりました。もうちょっと涼しくなってから食べるものだと思いました。
Yeni’s Fusion
Yeni’s Fusionという名のインドネシア料理店。カレーが食べたいなと思ったのですが、インドカレーやタイカレーはたまに食べてるので、国を変えてインドネシアのカレーを食べてみようと思って行って来ました。
ここでインドネシアの郷土料理ルンダン(Rendang)カレーを注文しました。ルンダンとは牛肉などの塊肉をココナッツミルクと香辛料で長時間煮込んだ肉料理のことです。
で、ここのルンダンカレー、めちゃめちゃ美味いです!!!ちょっと感動しました。ココナッツミルクの味は感じなかったのですが、味は兎に角美味しかった。肉もでっかい牛肉の塊が二つ入ってます。でっかいですが柔らかく煮込まれておりプラッチックスプーンで崩して食べれる程に柔らかかったです。
ご飯の上に乗ってるのはインドのサモサの形違い。野菜の横の緑のやつはドレッシングかなと思ったらグリーンチリでした。激辛なので要注意です。
カレーなので水が欲しかったのですが「このフードカーは飲み物は置いてないので横のバーで買ってくれ」とのこと。水でよかったのにバーに入ったら無意識のうちにビール買っちゃてた。無意識って怖い…
That Burger
That Burgerという名のハンバーガー店。ここは過去3回来てて最近4回目の訪問しました。ここのハンバーガーの特徴は、メニューが「アメリカンバーガー」「メキシカンバーガー」「イタリアンバーガー」と国の名前になってます。
その国の特徴的な具材や味付けがされてます。イタリアンならパルメザンチーズやペストが、メキシカンならワカモレやチポトレソースが使われてたり。過去3回訪問しこの3カ国は食べてたのですが、メニューが追加されてることを最近ネットで見て、また制覇せねばと思い行って来ました。
どうやら「ドイツ」「フランス」「アルゼンチン」が追加されているようでした。私は「ドイツバーガー」を今回注文しました。
ドイツバーガーにはザワークラウト、ディジョンマスタードが具材に入ってました。そして、嬉しいのがバンズにプレッツェルタイプのバンズが使われてました。なかなか凝ってる!
ここのハンバーガーはビーフパテが美味しいからか、今まで4回異なる種類食べてますが、どれも美味しいです。どこの国でもお薦めできます。っていうか、このバーガーメニューの作り方、日本でも当たるん違うやろか。
Meat Your Heart
Meat Your Heartという名のカリブ海料理店。ネットで見かけてカリブ海料理って何??と思って行って来ました。
しかし、ここ行ってみたら正確にはフードトラックのジャンルではなかったです。フードトラックあるのですが、そこに人はおらず横の建物の中で注文・調理・提供がなされるので、フードトラックは看板的な役割しか果たしてませんでした。しかし、その全自動っぷりに驚かされたので紹介させてください。
まず、横の建物に入ると大きなタッチパネルがあるのでそれで注文します。携帯番号を入力するので、支払い終わると携帯に「注文受け付けました。あと何分です」というテキストが送られてきます。で周りを見てたら、配膳ロボが出来上がった注文を運ぶため忙しく移動しています。
そして注文の品を内側からロッカーボックスに入れます。ロッカーボックスに商品が入ると、また携帯に「ここを押してロッカーを開けてください」というテキストが送られてきます。で携帯の「ロッカーを開ける」というボタンを押すと該当のロッカーがパカって開くのです。ここまで全自動。一応トラブル対応に女性が一人中にいましたけどね。
なんていうか、びっくりしました。普通フードトラックって店員さんと私とでちょっとした会話があって、どちらかというと人と人との交流が感じられる取引形態です。しかし、ここのお店は人間味が完全に排除されてました。面白かったですけどね。もう行くことないと思います。
私は支払い時にチップも付けたのに誰へのチップやねん!!ロボにもチップ払う時代??ほんと前払いのチップはやめて欲しい。
料理はCuban Sandwichというのを頼みました。味は美味しかったですが、特にキューバ感もカリブ感も感じなかったです。これならSubwayで十分な気がしました。
ロッカーがどうやって開くのか最初仕組みが分からなくて、葬式でお焼香の順番待ちしている人みたいに周りの人がどうやってロッカー開けてるのかめちゃ注意して見てたのですが、結局よくわからずドキドキしながら待ってました。携帯に案内が送られてきて、初めて「こういうことか!!」って理解しました。
最後に
ここに紹介するのはAustinにある1200台以上のフードトラックのうちのほんの5つ、6つです。Austinには個性的なフードトラックいっぱいあるので、来られたら是非どこか寄ってみてください。「フードトラック文化もええもんやな」と思われると思います。
私もまたいくつか溜まったらフードトラックレポート続編を記そうと思います。
それでは、またー
▼インド料理のお話です▼
▼プレッツェルのお話です▼