THE TIME YOU ENJOY WASTING IS NOT WASTED TIME

テキサス州オースティン在住の単身赴任者の記録

English ←Translate this blog into English by Google



アリシアキーズ ・コンサート2023 [KEYS TO THE SUMMER TOUR]が最高だった

 

 

はじめに

アリシア・キーズ (Alicia Keys) のコンサートに行ってきました!

KEYS TO THE SUMMER TOURというツアー名で北米全23公演。2023年6月28日フロリダを皮切りに8月2日のカリフォルニアで終わるツアーです。

ここAustinでは17公演目で7月24日に開催されました。

残念ながら、これは北米限定のツアーで2023年7月時点でキーズの来日の予定はなさそうです。

 

PandemicとUnderdog

私、アリシア・キーズにはすごく思い入れがあります。

 

私が米国に単身赴任して数カ月後にCOVIDパンデミックが始まりました。レストランやバーは閉まってしまい、会社はリモートになって誰とも会えない、スーパーは買い占めにより思うように買い物できない、日本にも帰れない。。。

おれ なんでアメリカにおるの???

この先どうなんの???

おれは ”I Am Legend” のウィル・スミスみたいになるの???

という不安のなかで米国での生活がスタートしました。

 

そんなモヤモヤした毎日のなか数少ない娯楽はテレビなのですが、多くの現地テレビはなに言ってるかほとんど分かりません。なので音楽番組が楽しめる番組だったなかで2020年3月29日iHeart Living Room Concert for Americaというチャリティーコンサートが民放テレビで放送されました。

 

 

このチャリティーコンサートはエルトンジョンが主催で参加アーティストは自宅から演奏を届ける、という趣旨の番組でした。これにはビリー・アイリッシュ、バックストリート・ボーイズ、ビリー・ジョー・アームストロング (Green Day)、デイヴ・グロール (Foo Fighters)などなど錚々たるメンバーが出演してました。そのなかにアリシア・キーズの姿もありました。

 

このときキーズは"Underdog"を自宅ピアノを演奏しながら歌いました。"Underdog"とは負け犬とか弱虫という意味ですが、ネガティブな歌詞ではなくUnderdogに向けた応援歌です。

「好きなことを諦めず 夢を諦めなければ いつか這い上がれる。だから頑張れ!Underdog!」

っていうような歌詞です。

 

このときのUnderdogが好きで好きで録画したやつを何度も聴いてました。部屋にこもる生活で気分が乗らない一人暮らしの中で、元気づけてくれた曲のひとつです。Youtubeに同じ動画がありました。下のやつです。

 

「Tシャツの肩、穴開いてるやん」って言わんといてあげてください。これがリアル部屋着なんです。彼女も二人の男の子のおかんですから、そんなことに気をつかってられないのです。)

 

結果的に2020年3月といえば、長い長いトンネルのほんの入口だったわけですが、その後も沈んだ時によく聴きました。「いつか生歌聴けたらな」と思ってましたが、まさかほんとに聴ける日が来るとは。。。

 

彼女はニューヨークのヘルズキッチン地区の出身で、古くは「アメリカで最も危険な地域」と呼ばれたところの出身です。生まれたときから父親はいなかったそうです。英語版wikipediaによると「(当時の)多くの知人が刑務所に行った」と書いてるのでかなり荒れている環境で若い頃を過ごしたようです。彼女自身はタフな母親のおかげで道を踏み外す事はなかったと言ってます。そうなんよ。おかんはタフでないとね。

 

当時、番組観たことを自分のFacebookにも投稿してた。余程嬉しかったんだと思う。

 

曲目 / Setlist

自分用備忘録として、このコンサートでのsetlistです。またゆっくりプレイリスト作らないといけません。

1. “Fallin'”
2. “New Day”
3. “Love Looks Better”
4. “Limitedless”
5. “You Don’t Know My Name”
6. “Teenage Love Affair”
7. “Karma”
8. “Try Sleeping With a Broken Heart”
9. “Un-Thinkable (I’m Ready)”
10. “Underdog”
11. “Blended Family (What You Do for Love)”
12. “Holy War”
13. “Come for Me”
14. “My Boo” (Usher cover)
15. “City of Gods (Part II)”
16. “How Come U Don’t Call Me Anymore” (Prince cover)
17. “Like You’ll Never See Me Again”
18. “Teenage Love Affair”
19. “The Thing About Love”
20. “A Woman’s Worth”
21. “Superwoman”
22. “Butterflyz”
23. “That’s How Strong My Love Is”
24. “Diary”
25. “Like You’ll Never See Me Again”
26. “I Need You”
27. “The Gospel”
28. “Where Do We Go From Here”
29. “Girl on Fire”
30. “Empire State of Mind” (Jay‐Z cover)
31. “Sweet Dreams (Are Made Of This)” (Eurythmics cover)
32. “In Common”
33. “No One”
34. “If I Ain’t Got You” (encore)

Alicia Keys' 'Keys To The Summer Tour' Song Setlist から引用

 

KEYS TO THE SUMMER TOUR

会場はAustinのMoody Centerでした。Lizzoのコンサートもここだったので来るのは2回目です。

 

Moody Centerのロビーの様子

20時開演ですが20時から前座の演奏だったので、キーズの演奏は21時からでした。ちょうど2時間、23時に終わりました。私はフロア席の最後列でPA(音響)さんの真横でした。いくつか撮影した動画を以下に載せます。

 

前半から4曲です。前半に着てた衣装が昔ばなし金太郎が着てる服(腹掛けっていうのかな)に見えちゃって。これ、わんぱく男の子あるいは坂田利夫が着るやつやんと思って笑。1分55秒からが分かりやすいです。

この動画の4曲目にUnderdogありますが、生歌で聴くとやっぱうるっと来ちゃいました。この曲聴くとパンデミックの辛かった頃を思い出す…そして、それをいま生歌で聴いてるっていう現実にまたぐっと来た。

 

続いて衣装を変えて、最後の方の4曲から。初めて聴いたキーズが歌うSweet Dreams。Sweet Dreams歌ってる時の動きが『誰かに似てる 誰かに似てる…』と思ったけどその時は思い出せなかった。誰だと思います?まずは動画見てください。2曲目(2分13秒から)です。

帰って来てから動画見返してやっとアハ体験した!!!正解はコチラ*1です。

 

アンコールは2003年リリースの“If I Ain’t Got You”(上の動画の4曲目)でした!20年前の曲ですが、古臭さは全然感じません。

 

下の動画は『クイーン・シャーロット ~ブリジャートン家外伝~』のNetflix配信を祝して、有色の女性奏者74名から編成されるオーケストラをバックにキーズが"If I Ain't Got You"を歌います。これも感動的な演奏!

名声のために生きる人もいる。

権力のために生きる人もいる。

若さを追い求めて生きる人もいる。

ダイヤの指輪を求めて生きる人もいる。

でも私はあなたがいないと何の意味もないの。

私はあなたが一緒じゃないなら何もいらない。

って、感じの内容です。まぁ、青臭い感じはするけど、自分にとって何が一番大事かってのは、たまには振り返らないといけませんよね。

 

最後に

米国では今はもちろんのこと、もう長くコロナの話題を聞いたことないです。だからと言ってはっきりと「♪パンデミック、終わりました~♫」って誰かが冷やし中華みたいに私に宣言してくれたわけではありません。

 

我々を真綿で首を締めるがごとくゆっくりと長く苦しめたくせに、何でもってパンデミックが終わりなのか自分の中でスッキリしないものがありました。まだ首の周りに真綿クズが残っているような気がずっとしてて…

 

だけど、このコンサートでもって私の中では「パンデミック終わり!!!」って終止符を打てたように思います。このタイミングで彼女のコンサートに行けて本当によかった。全ての真綿クズがきれいに取り除けたことを確認できました。あー、スッキリした!!!

 

それでは、またー

 

▼同じ会場でLizzoのコンサートです▼

 

*1:古坂大魔王がPPAP歌ってる時の動きと同じカテゴリーです