はじめに
米国は今週はThanksgiving Weekです。木曜、金曜と会社が休みなので4連休です。米国ではThanksgivig(感謝祭)は家族と一緒に過ごす日です。ほぼ全てのレストランやスーパーはこの日だけは閉店します。米国の元旦は日本ほどの祝日ムードではないので、日本の元旦に一番近い米国の祝日はThanksgiving Dayだと思います。翌日の金曜日がBlack Fridayで一転して買い物の日になるのも、日本の元旦に似てるかもしれません。
なのでThanksgiving Day当日は、単身赴任者には行き所がなく、年間を通して一番辛い祝日です。でも、今年ははるばる日本から奥さんが来てくれました。夫婦で楽しく過ごしています。
Turkey Day
Thanksgiving Dayは別名、Turkey Day(七面鳥の日)と言われるほどに七面鳥が食される日でもあります。近所のスーパーは七面鳥だらけです。ゴロンとしたまるままの七面鳥が冷凍されてたり、あるいは味付けされてあとはオーブンに入れるだけという状態で売られています。チキンより肉がパサパサしている印象なので、私は好んでは食べません。
米国の人も七面鳥が好きではないという人の話はよく聞きます。きっと日本のお節料理みたいなもんなんだろうと思います。美味しさどうこうよりも、やめられない習慣なのでしょう。
七面鳥を食べるようになった歴史的経緯は17世紀初頭まで遡ります。メイフラワー号に乗ったイギリスからの入植者(ピルグリム・ファーザーズ, Pilgrim Fathers)が新世界に到達した際、冬の寒さと食糧不足に悩まされていました。というのも彼らが予定していた航路よりかなり北にそれて、今のマサチューセッツ州ケープコッド湾に到着してしまったようです。
この苦しい状況を先住民のワンパノアグ族(Wampanoag)の協力を得て乗り切りました。そして、ピルグリムとワンパノアグ族がともに七面鳥を食べて祝宴を開いたことに起因しているようです。ピルグリムは狩猟の技術も手段も持っていなかったために、先住民の協力がなければ全滅していただろうと言われてます。
Turkeyよりもむしろ付け合わせ(side)に何を用意するかで、米国人は盛り上がるようです。テレビでも街角でどんなサイドディッシュが好きかっていうインタビューをやってました。以下は好まれるサイドを州ごとに示した地図です。
北京ダック
Thanksgivingの前日の水曜日、七面鳥に興味も思い入れもない我々二人は中華料理屋に北京ダックを食べに行ってきました。前回のブログで、同じ会社のメキシコの方とホルモンのタコスを食べに行った話を書きました。その時その方に「ここの北京ダックが美味い!」って教えてもらったBamboo House Austinという中華料理レストランです。この方の味覚は信用できる、と思い奥さんと一緒に行ってきました。
人気店と聞いていたので、少し早めの夕刻5時に行きました。5時だと待たずに入れましたが、5時30分にはもう店の外に並ぶほどの行例ができてました。やはり人気店であることは間違いなさそうでした。
私、北京ダックは誰かの結婚式によばれた際に食べた記憶がありますが、自分でレストランで注文して食べたのはこれが初めてなような気がします。なので、何が正解なのかイマイチ分かってないのですが、兎に角美味しかったです。
Thanksgivingの七面鳥は、ピルグリムとワンパノアグ族が七面鳥を食べたのがきっかけですが、一歩間違えればアヒルの可能性だってあったわけで。日本人には七面鳥よりアヒルの方が断然向いているように思います。
ローストビーフ
そして、Thanksgiving Day当日の木曜日。この日は奥さんが私の好物、ローストビーフを作ってくれました。七面鳥を食べる日に、それを無視して北京ダック(前日の残り物ですが)とローストビーフ。この背徳感がいいですね。いや、別に悪いことは何もしてないけど。
食後には奥さんが焼いてくれたチョコレートケーキをいただきました。激甘じゃないケーキを久しぶりにいただきました。七面鳥を食べなくとも、いろんなことに感謝したThanksgiving Dayでした。
最後に
しばらく奥さんと一緒に過ごす予定です。そして12月には一緒に帰国します。私は正月明けたらまたAustinに戻ってきますが。しばらくは楽しく過ごせます。
それでは、またー