THE TIME YOU ENJOY WASTING IS NOT WASTED TIME

テキサス州オースティン在住の単身赴任者の記録

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『啓蟄』に春の写真を撮ってきた

(Image Creatorにて作成)

 

はじめに

今日は久しぶりにトレイルに散歩に行ってきました。今日はポカポカ陽気だったので、半袖半ズボンの人も多かったです。携帯お天気アプリの最高気温は26℃の表示でした。

 

日本では、今年は3月6日(月)が『啓蟄』に当たります。日米間の時差を考えると、米国では3月5日(日)が啓蟄に当たるはず、と勝手に解釈して、きっと春らしい写真が撮れるはず!と思い、一眼カメラをぶら下げて、トレイルにお出かけしてきました。

 

Turkey Creek Trail

Austin市内にあるトレイルはほぼほぼ制覇しているのですが、まだ行ってないところもいくつか残ってます。今日行ったのは、その一つ。Emma Long Metropolitan Park内にあるTurkey Creek Trailというトレイルです。

 

Austinにはコロラド川という大きな川がAustinを横切るように流れているのですが、その川への支流Turkey Creek(ターキー小川)に沿ったトレイルです。

 

 

数週間前に、Austinに寒波が襲った際、雨氷(うひょう)により多くの木が折れたり、ひどい場合には木が根本が倒れたり、ということが起こりました。その寒波以来初めてトレイルに行ったのですが、やはり多くの木が被害を受けていました。まだ何も処置されておらず、多くの木は折れたまま、倒れたまま、だったのでトレイルは痛々しい姿でした。

 

こんな感じで至る所で、木が倒れたり、折れたりしてました

倒木もいつかは朽ちて土に還るんでしょうけど、何年ぐらいかかるんでしょうね?きっと数年ではなく、数十年というスパンですよね。トレイルの姿があまりに痛々しいので、早く土に還ればいいのになと思いました。

 

この小さい川がTurky Creekです。川沿いにトレイルが続きます。往復で約3マイルのコースです。

 

もう真っ直ぐ立ってる木の方が少ないぐらい

 

啓蟄とは

今更ですが、『啓蟄』とは、Wikipediaによると以下の通りです。

啓蟄(けいちつ)は、二十四節気の第3。二月節(旧暦1月後半から2月前半)。「啓」は「開く」、「蟄」は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」意味で、「啓蟄」で「冬籠りの虫が這い出る」(広辞苑)という意を示す。春の季語でもある。

なので、虫好きには無視できない日なのです。(親父ギャグちゃいますよ)

 

お天気いいので、水面のキラキラが綺麗です

 

米国には啓蟄と似たような考え方の日として、グラウンドホッグデー(Groundhog Day)というのがあるそうです。ジリスの一種グラウンドホッグが冬眠から目覚めるとされる日で2月2日がその日だそうです。

 

でも、2月2日はちょっと早いですよね。私はグラウンドホッグほど早くに春は感じれないです。テキサスでは毎年2月に一度はえげつない寒波がやってくるので、2月2日に春を感じることはできません。やはり3月5、6日あたりに設定されている啓蟄は絶妙です。

 

同じく水面のキラキラ。一眼レフ持ち出すと、こういう写真撮りがち。

 

春分の日(3月20日ごろ)は、夜と昼が同じ時間になるという物理的な基準があるので、世界中で春分の日に相当する日があると思うのですが、啓蟄は自然(特に虫)基準なので、日本人の自然を愛でる気持ちが感じられて、いい日だなと思います(と言っても、起源は中国だと思いますが)。

 

日本にいた頃は、当たり前すぎて特に何も思いませんでしたが、桜の開花予報を知らせるっていうのもいい習慣だなと思います。ここテキサスにもブルーボネットという春の訪れの代表と言える花がありますが、開花予報などというものは聞いたことがありません。米国の人からしたら「見てたらわかるやろ」って感じでしょうね。別にお花見の予定立てるわけでもないですからね。

 

延々とこんな景色が続くトレイルです

 

なんでもそうですが「"あるもの"が無くなってから、それの意味(あるいは価値)を知る」ということはあると思います。米国では啓蟄や桜の開花予報のように「もうすぐ春ですよー」とアナウンスすることがないので、今更ながら日本のいい風習だなと思いました。

 

春の花とか虫とか

テキサスの春を代表する花はブルーボネットです。もう咲き始めており、車を運転してたら、道端に咲いてるのを今日ところどころ見かけました。トレイルには咲いてなかったので、写真には撮れてないです。でも、トレイルにもいくつか春の花は咲いてたし、春の虫も出始めてました。以下、順番に今日撮影した写真です。

 

⇩Texas mountain laurelというマメ科の植物です。テキサスとメキシコのみに自生する植物のようです。3月が旬の花です。花の形は、日本の藤に似ています。藤もマメ科だから、似てて当たり前なんですが。

Texas mountain laurel

 

⇩メスグロトラフアゲハ。春から秋まで見られる蝶なので、今だけってわけではないです。しかし今まで何回も見かけてたけど、写真に撮れたのは今回が初めてなので、嬉しい。模様もギフチョウに似てるので、テンション上がります。翅を完全に広げたところを撮りたかったけど、それは叶わなかった。

Eastern Tiger Swallowtail / メスグロトラフアゲハ

 

⇩Mexican Plumというスモモ属の花。日本の桜(ソメイヨシノとかヤマザクラとか)もスモモ属なので、ほぼ桜。でもトレイルでこの1本を見かけただけで、日本のようにこの木がいっぱいあるわけではないです。それでもこの木を見つけたときは、「うわっ、桜や!」と思って嬉しくなりました。

Mexican Plum

 

⇩そして、上のMexican Plumにこの蝶(Juniper Hairstreak)がめちゃめちゃ集まってました。和名は無いようです。カラスシジミ族の蝶です。なかなかの美麗種ですが、全米中で見られる蝶で、希少種ではありません。春に出てくる蝶です。

Juniper Hairstreak

 

⇩White-lined Hawk Moth, 和名はないですが日本でいうホウジャクです。いつもホバリングする姿見て「ホウジャクやったっけ?オオスカシバやったっけ?」って思うやつ(私だけか)。日本語では、蜂雀(ホウジャク)ですが、英語では鷹蛾(Hawk Moth)なんですね。これも見れるのは、春だけです。お天気良かったので、SSは1/6400です。翅も綺麗に止まりました。カワユス。

White-lined Hawk Moth

 

⇩最後がハエの写真ですみません。撮ってる時は、ハナアブかと思ってたのですが、今見返すとハエかもしれません。同定できませんでした。でも、春っぽい、バエる写真だなと思ったので、載せときます(これは親父ギャグですね…)

ヤドリバエの仲間?

 

最後に

来週末には米国はサマータイムが始まります。その日を境に一気に日没時間が一時間遅くなるので、本格的に「春キター!!」ってなります。私はサマータイム反対派ですが、それでもサマータイムの開始は嬉しいです(その分、終了が悲しい。なのでやめて欲しい)。またブルーボネットもどこかに撮りに行かないといけません。場所考えないとな。

 

それでは、またー

 

⇩この寒波が原因で多くの木が倒れてしまいました。

 

⇩前回のトレイル散歩は虫ではなく、鳥でした。