はじめに
Hornsby Bend Bird Observatoryは、オースティンの空港のすぐそばにあるコロラド川沿いのトレイルです。
ちょうど1年前にこのトレイルで野生のアルマジロを目撃しました。
Austinには野生のアルマジロがいる、とは聞いていたのですがなかなかお目にかかることができず、その時が初めての遭遇でした。結局、それが最初で最後となり、それ以降見つけられていません。
春以降になると、トレイルの雑草が腰ぐらいの高さまで一気に伸びてしまうので、背丈の低いアルマジロを見つけることはさらに困難になります。なので、写真に撮るならいまの時期しかないなと思って、去年見かけたトレイルと同じトレイルに行ってきました。
久しぶりにこのトレイルに訪れたのですが、残念なことにトレイルの途中でフェンスが張られ、通行止めになってました。以前は2時間ぐらい歩ける長いトレイルだったのですが、フェンスが張られてしまったために30分程度しか歩く距離のないトレイルになってます。
ホームページには灌漑用のポンプステーション建設のため、と書いてました。川沿いを歩けるし、野鳥もたくさん見れるため、好きなトレイルの一つだったのに。とても残念です。
ジョオウマダラ
結局、この日もアルマジロは見つけることができませんでした。しかし、アブラナ(ミヤガラシ)がすでに咲き始めており、そこには蝶や蜂もいくつか集まってきてました。この日は気温も温かかったため、「あぁ、もうすぐ春やなぁ」っていう感じでした。
蝶は、この時期にはとても珍しいQueen(女王蝶, 和名はジョオウマダラ)と言う名の蝶です。私の住むテキサスでは、Monarch(皇帝蝶, 和名はオオカバマダラ)という名の蝶も見ることができるのですが、今日見れたのはQueenのほうです。
主に秋に見られる蝶なので、この時期は非常に珍しいです。
Monarchは渡り蝶として有名で、冬場はアメリカからメキシコまで渡って過ごします。Queenは冬場をどう過ごすのか、明確な記載は見当たりません。秋に出てくる蝶なので、基本は卵で越冬するのだと思います。この個体はきっと成虫越冬したのだと思います。
この時期なのでお相手を見つけるのは難しいかもしれませんが、これだけのアブラナを独り占めですから、それはそれでいいのかもしれません。
野鳥、いくつか
キヅタアメリカムシクイ(Yellow-rumpedWarbler)
この鳥は、この辺りで冬しか見られない鳥です。夏場はもっと米国北部あるいは高山帯で過ごすようです。ムシクイって妖怪みたいな名前ですが、ムシクイと名のつくものは全てスズメ目に属する可愛い小鳥です。
キヅタアメリカムシクイは、アメリカ、カナダではごく一般的に見られる鳥ですが、日本にはいません。でもいまネットで調べると、迷鳥として日本まで飛んでいった記録はあるようです。こんな小さい体やのに。
ショウジョウコウカンチョウ(Cardinal)
漢字で書くと、猩々紅冠鳥。真っ赤な姿がとても目立ちます。日本にも赤い野鳥はいるのですが、ここまで全身真っ赤な野鳥はいないのではないかと思います。
この辺では、別に珍しい鳥ではなく、一年中見れる鳥です。比較的街中にも出てきます。これはオスですが、メスと番(ツガイ)で行動しているところをよく見かけるので、いつも夫婦仲のいいヤツやなと思って見ています。
Cardinalとは元々カトリック教会の枢機卿の意味なのですが、枢機卿が赤い服を着ているので、この赤い鳥もcardinalという名です。
NFL(アメフト)のチームにアリゾナ・カージナルスというチームがありますが、チームマスコットはもちろんこの赤い鳥です。
ハシビロガモ(Northern Shoveler)
トレイルのすぐ横に池があるのですが、その池にハシビロガモが飛来してました。この辺にいるのは冬だけで、春になると北の方に帰っていきます。
彼らは水面で逆立ちするように採餌することがあるので、見てるとユーモラスで可愛いです。
可愛いですが、一方で水面での逆立ち姿は「犬神家の一族」のスケキヨを思い出してしまいます。
⇩スケキヨをご存知ない方は、コチラをクリック
最後に
このトレイルに訪れたのは、先日の日曜日です。その日は気温が25度ぐらいあったと思うのですが、ポカポカでした。
アブラナが咲いてるのも見たので、「もうすぐ春やなぁ」という気がしたのです。
しかし、今このブログを書いてる水曜日の夜は氷点下の気温です。外、めっちゃ寒いです。明日は最高気温が3度。そしてまた一週間後には25度ぐらい。
3回目のテキサスの冬ですが、未だにテキサスの気候に慣れないです。
それでは、またー