THE TIME YOU ENJOY WASTING IS NOT WASTED TIME

テキサス州オースティン在住の単身赴任者の記録

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サンフランシスコ出張記

(Image Creatorにて作成)

 

 

はじめに

今週はサンフランシスコに仕事で行ってきました。最終日に自由時間が2、3時間あったので少し街をぶらぶらすることもできました。

私はちょうど20年前にもサンフランシスコに出張したことがあるので、その時の写真と見比べながら会社には報告しない内容を記録に残しておこうと思います。

 

サンフランシスコはどんな街?

出張で行くなら少しはサンフランシスコがどんなところか知っておいてから行きたい。以下が簡単なサンフランシスコ情報です。

私が住むオースティンからサンフランシスコまでの距離は日本の沖縄那覇から北海道の北見までの距離とほぼ同等です。飛行機で3時間半。時差が2時間あります。

オースティンからサンフランシスコまでの距離

 

サンフランシスコは人口80万人とAustinより人口は少ないのですが、ダウンタウンの規模などAustinのそれより大きな印象を受けます。地図で見る限り、サンフランシスコ湾の周囲は、サンフランシスコ以外にもサンノゼやオークランドなど大きな街がありますが、どれも「サンフランシスコ湾」に面した周囲だけが発展している印象です。日本の大阪-神戸辺りと一緒で海と山の間で、住むのに適したところが限定されるので、少ないところに人が密集している印象です。

 

サンフランシスコは坂の街として知られてますが、標高を調べてみると一番高いところで標高280mです。神戸北野の異人館で一番高い標高が150mなので、異人館をぶらぶらされたことがある方は、サンフランシスコの街が徒歩で移動するにはどれほどエグい場所か想像できると思います。ケーブルカーが現役で活躍しているのも納得です。

見えるでしょうか?壁みたいな坂道が。至る所こんな感じです。

治安は決して良くはないと思います。ここ数年のサンフランシスコの犯罪件数は増加傾向にあります。つい先日の2月12日には中華街の春節祭の時期にみんなが見てる前での車の破壊・放火事件が起こってます。

 

 

20年前のサンフランシスコ

私は過去デジカメで撮った写真は全てgoogleフォトに入れてますが、今見返すとサンフランシスコに出張行ったのが2004年3月になってます。ですから、ちょうど20年ぶり2度目のサンフランシスコ出張ということになります。

2004年3月の出張時の写真。この時はレンタサイクルで金門橋渡りました。今回は時間の関係で金門橋は渡れず。

デジカメは2004年より前から持ってましたが、初めて海外出張にデジカメを持って行ったのがこの出張です。EXIFを確認するとCanon PowerShot A70となってました。懐かしい!すごく好きな機種でした。

 

以下の記事では20年ぶりにシカゴに出張した話を書きました。シカゴは色々思い出深いものがあるのですが、サンフランシスコはそんな感傷的なものは何もないです。

 

▼コチラはちょっと感傷的だったシカゴ出張

 

先輩と自転車でゴールデンゲートブリッジ渡って、毎夜違う国の料理を食べに行って。そんな楽しい思い出しかないです。その先輩もその後会社辞めちゃって、今は音信不通なので、そのことだけちょっと気になってます。年齢的にはもうリタイヤされてると思うのですが。

 

その時の出張で一番印象に残ってるのはモロッコ料理でしょうか。初めてクスクスを食べたことを覚えています。ベリーダンスショーがあったのですが、二人ともチップの渡し方がわからず先輩に行けと言われ、恐る恐る衣装にはさみに行ったことを覚えています。

 

今回のサンフランシスコ

20年前と同じ訪問場所も多いので、比較できるところは左右で20年前、今回で写真を載せています。

 

下の写真はユニオン広場(Union Square)です。中央の背の高い円柱の上に女神像が載ってるのですが、これは戦勝記念像です。米西戦争(1898年にアメリカとスペイン帝国の間で発生した戦争)のマニラ湾海戦でジョージ・デューイ提督が勝利を収めたことから、それを記念に作られたそうです。

Union Square、左:20年前、右:今回

 

下はくねくね道で有名なロンバードストリート(Lombard St)です。なんだろ?写真の写り的にも、写真を撮る腕前的にも、20年前に負けているような気がするのですが。もう一度 PowerShot A70が使いたい。

くねくね道で有名なLombard St、左:20年前、右:今回
同じくLombard St、坂の上から見下ろしたところ。左:20年前、右:今回

 

そしてアザラシが集まることで有名なPier39です。やっぱり20年前の写りの方が好きだな。普段使いではiPhoneのカメラに不満はないのですが、こうやって見比べると20年前のデジカメにも未だ勝ててませんね(とカメラのせいにする)。

Pier39、左:20年前、右:今回

今回はアザラシの数も少なかったです。時期は大体同じなので、時間的な問題なのか、気温なのか、なんなのか。ちょっと残念でした。

 

謙虚さと堂々さ

(その他、会社への出張報告書には載せないであろう写真をここに載せておこうと思います)

夜のダウンタウン。

米国で仕事をしていて感じることがあります。日本人は子供の頃から「謙虚」であることを躾けられます。実際に親や学校から躾けられるというよりも、日本の文化・生活が我々に「謙虚な姿勢」であることが美徳であるように教え込みます。

一方、米国ではそれが「堂々とした態度」であるように思います。彼らは子供の頃から常に「堂々とした態度」でいることを文化的に教え込まれます。

行きの飛行機の窓から。多分アリゾナのどっかの上空。他の飛行機とすれ違ったところ。

私は米国人や日本人と一緒に仕事をしていて日本人の過度な謙虚さ(それは慎重さ、卑屈さとも言えるかもしれませんが)を嫌に思うことがあります。同じように米国人の根拠のない、その場しのぎの堂々とした態度・言葉に辟易とすることがあります。

雨の日のケーブルカー

逆に日本人の適度な謙虚さが心地いいなと思う時もあれば、米国人のどんな時でも堂々として、落ち着いた態度を取ることにカッコいいと思うこともあります。

 

つまり、それぞれの文化的特徴は良い面と悪い面の両方を併せ持っています。米国人と日本人の間で、対等に仕事しなければならない日本人にとって「謙虚な姿勢」と「堂々とした姿勢」のバランスを取ることが日本人のアイデンティティを残しつつ、米国人と一緒に仕事していくのに適した能力なんだろうな、と最近思っています。

Hyde Street Pierから。カモメと背後に写る島はアルカトラズ島。アメリカのカモメも堂々としている。

「謙虚さ」と「堂々さ」というと一見相反する特性のようですが、きっと使い分けることで両立できる特性だろうと思います。もう私は50を超えてますが、それでもカッコいい大人になりたいと未だに思います。

 

左:Betty Lou's Seafood & Grillのクラムチャウダー、リゾット、パスタ
右:Bistro BoudinのCrab Cake Sandwich
今回の出張中に食べた美味しかった上位2つ。

最後に

今回の出張中には一度もステーキを食べなかった。代わりに毎回シーフードを選んで食べに行きました。Austinに比べシーフードのレストランがたくさんあるので、それが羨ましい。海辺はいいなぁ。

表の出張報告より、裏の出張報告を先に書いてしまった。さあ、今から表の方を書くとしよう。

 

それでは、またー。