はじめに
この週末、Austin Steam Train Associationというところが企画・運営している「ディーゼル機関車に乗って隣町に行く」というイベント"Hill Country Flyer"に参加してきました。
私は1月18日に日本の一時帰国から米国に戻ってきたのですが、これまでの経験上、一時帰国から戻ってきた数週間は週末なんか元気が出ず、出掛ける気持ちが起きません。少し時間が経過するとまた元の米国での一人暮らしに戻るのですが、数週間はなんか引きずります。先週末は、最低限の買い物以外、一歩も部屋から出なかったです。
そうなるのが分かっているので、昨年の時点から一時帰国後に無理矢理でも出掛けるようにしようと思って、このイベントを予約してました。乗り物全般好きですしね。機関車って乗ったことないし。
機関車
今回乗る機関車は、"HZRX DIESEL 3134"というディーゼル機関車です。
Austin Steam Train Associationは元々、蒸気機関車(いわゆるSL)の"SOUTHERN PACIFIC 786"を所有していたようですが、HPの記事を読むと1999年に失った、と書いてます(今も修復作業は続いている)。翌年、2000年に"ALCO DIESEL 442"というディーゼル機関車(DL)を購入したようなのですが、それも2016年から修理中とのことで、今は借り物の"HZRX DIESEL 3134"でイベントを運用しているそうです。
いつか蒸気機関車の修理が完了して、またAustinの街を蒸気機関車が走ればいいですね!修復状況は下記から確認できます。私がAustinにいる間には無理やろな。
こちらは"ALCO DIESEL 442"の修復状況。ちょっとヤッターワンに似てる(色が黒いからヤッターゼロかな)。いずれにせよ、"HZRX DIESEL 3134"よりかっこいいと思う。こっちも乗ってみたいな。
旅程
今回は、このディーゼル機関車に乗って、隣町のBurnetまで行き、戻ってくるというイベントです。
スタート地点はAustin Steam Train Associationで、出発は朝9時でした。そこから約2時間かけて、Burnetの中心地区まで行きます。Burnetでは約2時間の自由時間があり、各自ランチを食べて、また2時間かけてAustinに戻ってくる、という旅程です。朝9時出発で、スタート地点に戻ってきたのは15時30分ごろでした。
Googleマップの表示では、車なら片道40分の距離ですが、この距離を機関車で2時間弱かけてのんびり移動します。平均時速は30km弱だと思います。
座席や乗り心地など
ネットでチケットを購入した時点では、座席クラスを選択するだけで、座席まで指定されませんでした。座席表を見る限り、ほとんどが4人席だったので、「家族連れや友人同士の3人組に囲まれたら、行き帰りで合計4時間、なかなかの苦行やな」と思いながら、恐る恐る現地に行きました。
乗車する前に、現地で座席が指定されるのですが、指定座席に行ってみるとやはり4人席でした。すでに女性が一人座ってました。しかし、列車が動き出しても、この席にはそれ以上誰も来なかったので、4人席に二人という状況でした。
女性は窓のそばに座っており、私が窓から離れた側に座ると「私は気にせーへんから、窓の側に来てええで」って言ってくれました。腕がタトゥーだらけの恰幅のいいワイルドな女性でした。
しかし、列車が動き出してしばらくすると、隣の4人席に3人連れが座ってたのですが、どこかに移動しました。なので私はそちらに移動することができました。結局、私一人で4人席を独り占めする感じになったので、気楽に過ごすことができました。窓が小さいコンパートメントだったので、3人は窓が小さいのが嫌で移動したのかなと思いました。
乗り心地はお世辞にも良くはなかったです。昔、仕事(出張)でよく「サンダーバード」に乗ってたのですが、それと同じぐらいの乗り心地でした。といっても別に機関車に乗り心地を求めてないので、揺られながら移動するのも全然いいですけどね。あの独特のコンパートメントの匂い、汽車の揺れ、床の軋む感じ、機械音を伴うゆっくりした加速。ああ、これが機関車か、と思わせます。電車では味わえ無い魅力がいっぱいです。
こちらはコンパートメントの窓から撮影したものです。最初に写っている小川はsouth fork san gabriel川です。最後は、出発地点に戻ってきたところですが、修復中の"SOUTHERN PACIFIC 786"や"ALCO DIESEL 442"が置かれてました。
Burnetという街
Burnetという街はAustinから車で40分ぐらいで行けるところですが、これまで訪問したことは一度もありません。
ランチには列車の中でGoogleマップを色々探して、評価の高いハンバーガー屋に行ってきました。今年のバーガー始めでしたが、それに相応しい美味しいハンバーガーでした。ランチを食べた後、1時間ほどダウンタウンをぶらぶらしましたが、1時間がちょうどいい時間でした。これ以上の時間があっても退屈してしまうような小さな街でした。
小さなダウンタウンにはアンティークショップがたくさんあって、どれも可愛い感じでしたけどね。男が一人でアンティークショップ入るのもね。結局、写真を撮って時間を潰して、お店にはどこにも入ってないです。以下Burnetの街並み写真です。
写真を見ていただいたら、お分かりいただけるかもしれませんが、すごくのんびりした街です。ここだけ時間がゆっくり流れてるんじゃないか、と思うような空間でした。
おまけの春節
Austin Steam Train Associationからの帰り道にアジアンマート(H Mart)があるので少し買い物して帰りました。一時帰国中に飲んだ熱燗が恋しすぎて、熱燗用に安い日本酒を買いたかったんです。
そしたら、ちょうど同じ敷地内にあるタピオカジュース店の駐車場で春節 (Lunar New Year)の獅子舞 (Lion Dance performance)をやっていたので、見させてもらいました。
子供の獅子舞でした。小学生・中学生ぐらいの子達が一生懸命やってました。最近、子供が頑張っている姿見るだけで、うるっと来ます。昔から自分の子供が運動会で組体操とか頑張っている姿見るとうるっと来てましたが、最近は他所の子でもうるっと来ます。
これを私は「おじいの入り口」と呼んでいます。自分で自覚できる老化現象のことをそう呼んでいます。昔より感情のコントロールが上手くできなくなっているのでしょう。昔より簡単に涙が出ます。足の爪を切る体勢がしんどくなってきたのなんかも「おじいの入り口」です。
最後に
のんびり機関車に揺られて、田舎町行って。一時帰国から帰ってきたばかりで、イマイチ元気でないっていう今の状態にちょうどいいイベントだったように思います。最後に獅子舞に元気ももらいましたし。また次回、家族に会える時まで仕事も遊びも元気に頑張ろうと思います。
それでは、またー