THE TIME YOU ENJOY WASTING IS NOT WASTED TIME

テキサス州オースティン在住の単身赴任者の記録

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プレッツェルを全然分かってなかった話

(Image Creatorにて作成)

 

 

はじめに

プレッツェルは日本でも多くの方がご存知だと思うのですが、日本では米国ほど頻繁に見かけることはないかと思います。下の写真にあるような独特の形したスナック菓子です。

 

 

しかし、最近になって、私はプレッツェルに対して大きな誤解をしていたこと、またプレッツェルってもっと評価されていい食べ物なのではないかと思い始めたこと、などをシェアしておこうと思います。

 

私の勘違い?

米国でスーパーに行くとお菓子売り場で、プレッツェルだけでそこそこの売り場面積を確保しています。アメリカ国内線の飛行機乗った時に、機内でのスナックとしてプレッツェルの小袋を出してくれます。かつてブッシュ元大統領が喉に詰まらせたことでも話題になったと思います。それぐらい米国では、定番のスナック菓子になっています。

 

私がよく行くスーパー(HEB)のお菓子売り場の中のプレッツェルコーナー、これとは別にチョコーレートコーティングタイプとかも別の売り場に売ってる

 

一方、米国ではたまにパン生地でできた大きなプレッツェルを見かけることがあります。移動遊園地の売店で見た記憶があります。私はそれを見て、「なんでも大きなものが好きなアメリカ人がプレッツェルのお菓子を真似て、同じ形のパンを作っちゃったんやな」と思ってました。

 

しかし、数ヶ月前、同僚と出張先のブリュワリーに行った時にメニューでパンのプレッツェルがあり、それを食べました。その時、同僚に「このパンのプレッツェル、美味しい〜!」っていう話をすると、「Austinにもパンのプレッツェル屋さんはあるよ」と言います。その時から、「あれ?プレッツェルってお菓子じゃなくて、パンを指すもんなん?」とちょっと疑問に思い始めました。一体、なにがプレッツェルなの??

 

⇩この出張の時に食べたプレッツェルがきっかけで疑問を持ちました。

 

プレッツェルとは

で、ちゃんと調べました。プレッツェルのこと。以下は英語版wikipediaから私の興味あるところだけを抜き出した引用です。

pretzel (listen ), from German pronunciation, standard GermanBreze(l) (listen  and French / AlsatianBretzel) is a type of baked pastry made from dough that is commonly shaped into a knot. The traditional pretzel shape is a distinctive symmetrical form, with the ends of a long strip of dough intertwined and then twisted back onto itself in a particular way (a pretzel loop or pretzel bow). Today, pretzels come in a wide range of shapes.

Varieties of pretzels include soft pretzels, which should be eaten shortly after preparation, and hard-baked pretzels, which have a long shelf life.[1]

 

プレッツェル(英語:pretzel, ドイツ語:Breze(l), フランス語:Bretzel)とは、通常結び目の形をした生地からできた焼き菓子の一種です。昔ながらのプレッツェルの形は、長い帯状の生地の両端を絡み合わせ、決まった方法でねじられており(プレッツェルの輪あるいはプレッツェル結びと呼ばれる)、独特の対称形をしています。今ではさまざまな形があります。

作って比較的すぐに食べないといけないソフトプレッツェルと賞味期限が長いハードプレッツェルがあります。

 

ということなので、パンタイプをソフトプレッツェル、スナックタイプをハードプレッツェルと言うようです。プレッツェルの誕生に関しては、諸説あるようですが、中世ヨーロッパにて修道士が考案したと言う説が有力なようです。下記両サイトに詳細な説明があります。

 


 

これらのサイトの説明を要約すると、

  • ある修道士が祈りを学んだ弟子へのご褒美として、祈りの姿勢である交差した腕に似せてパンを焼いた。(古くは胸の前で両腕を交差する祈りの姿勢があったようです)
  • ラテン語の「bracchiatus(腕を交差させた)」が語源と言われており、そこからドイツ語のBrazelになり、英語のpretzelになった。
  • 水と小麦粉と塩を混ぜただけのプレッツェルは、肉、乳製品、卵の摂取が禁止される四旬節に最適な食べ物だった。
  • ドイツ移民が1700年ごろに今のペンシルバニア州に定住し、プレッツェルを持ち込んだ。
  • 後にペンシルバニア州のJulius Sturgisと言う人が、プレッツェル店を1861年にオープンした。また、ハードプレッツェルを商品として初めて作ったのも、このお店と言われている。

とまあ、こんな歴史があるようです。ここまで知っておいたら、残りの人生、プレッツェルで恥ずかしい思いをすることはないでしょう。喉に詰まらせないようにだけ気をつけてください。

 

今思い返すと、私が「プレッツェルはパンじゃなくてスナック菓子」という印象を持ってしまった要因は、「ブッシュ元大統領がプレッツェルを喉に詰まらせた」っていうニュースが少なからず影響を与えているような気がします。

 

これまで食べたプレッツェル

●Lock 15 Brewing Company

私が初めて米国で食べたソフトプレッツェルは上にも書いた出張中のブリュワリーで食べたやつになります。下の写真の上の方に写っているこげ茶色のパンがそれです。

 

初めて食べたソフトプレッツェル

メニューではプレッツェルとなってましたが、これは棒状なので、soft pretzel sticksと言うタイプになるのだと思います。これがすごく美味しかったので、プレッツェルを見直すきっかけになりました。パン自体も美味しかったのですが、ソースとの相性がすごくよかったです。チーズのディップソースとちょっと酸味のあるマスタード味のディップソースの2種類だったのですが、どちらも美味しかったです。

 

Scholz Garten

その後、Austinにて、美味しいプレッツェルを探しています。次の写真は、AustinにあるScholz Gartenというドイツ料理バーに行った時に食べたpretzelです。パンは美味しかったのですが、ディップソース(パンの影に隠れてる)が普通の溶けたチーズで思ったほどの感動はありませんでした(美味しかったですが、想像できる味と言う意味で)。

 

Scholz Gartenでのpretzel、personal pretzel with bier cheeseというメニュー名でした。

 

Auntie Anne's(アンティアンズ)

以下は、Auntie Anne'sというチェーン店のプレッツェルです。こちらも小腹を満たすには十分美味しいですけどね。日本から来た人に薦めるかと言われれば、そこまででもないように思います。

Auntie Anne'sのpretzel

実際、このAuntie Anne'sは日本上陸したことあるのですが、失敗して今は日本から撤退しています。過去2度上陸して、2度撤退しています笑。日本人にプレッツェルの魅力を伝えることができなかったようです。

 

プリッツって、もしかして

とここまでプレッツェルのことを色々調べてて、ハッと気づいてしまったことがあります。日本で超メジャーなお菓子、グリコの「プリッツ」(PRETZ)ってもしかしてプレッツェル(pretzel)を文字ったネーミングでは?と。

そしたら、そうでした!wikipediaのプリッツのところに以下の記載があります。

プリッツはプレッツェルに由来する商品名であり、「プレッツェル菓子」に分類されるが、いわゆる一般的なプレッツェル形ではなくストレートなスティックタイプである。

そうやったんやー。知らぬ間にハードプレッツェル、昔から食べてたぁ!

 

プリッツって、なんと1962年から販売しているそうです(それも十分驚き!)。そして、私がプレッツェルに注目し始めたのが今年(2023年)になってからなので、私より61年も前にグリコはプレッツェルのポテンシャルに気づいていたことになります。グリコ、すげー

 

最後に

日本で、ソフトプレッツェルって見かけないですよね?私は見た記憶ないです。最近は各地でオクトーバーフェストなど開催されているので、そういうところでは売ってるのかな?

 

ただ、思うにプレッツェルはパンだけでなく、ディップソースも大事なんですよね。日本に戻る前に、なんとかこちらで最高のやつを見つけたいと思います。んで、日本に帰ったらプレッツェル屋さんやります。というわけで、私のプレッツェル探しの旅はこれからも続きます。

 

それでは、またー

 

⇩ そして、続編に続きます。