THE TIME YOU ENJOY WASTING IS NOT WASTED TIME

テキサス州オースティン在住の単身赴任者の記録

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最近食べた米国のサンドイッチ・ホットドッグはこれだぁ〜1.2.3

(Image Creatorにて作成)



 

はじめに

最近、この辺で食べたアメリカのパン・サンドイッチのご紹介です。日本ではあまり見かけない、馴染みのなかったパン・サンドイッチが色々あります。それらのご紹介です。

 

Nova Lox

アメリカのパン文化を知ると、アメリカ独特(かどうかは分からないけど、少なくとも日本では馴染みのなかった)のパンやサンドイッチの種類がいっぱいあるなぁと思います。以前、話題に挙げたことがあるポーボーイパティメルトプレッツェルなどもその一例です。

 

今週、私がベーグル屋さん"Wholy Bagel"で食べたNova Lox Sandwich(ノバロックスサンドイッチ)もその一つだろうと思います。Nova Loxとは塩漬けされた薄切りのサーモンのことで要はサーモンを挟んだサンドイッチです。アメリカのベーグル店では定番のメニューだと思います。

 

Wholy Bagelの店内。店名のWholyは「完全な」という意味のwhollyと「神聖な」という意味のholyをかけてるんだと思います。びっくり顔のフクロウが可愛い。

 

語源を調べたところ、NovaはカナダのNova Scotia州(ノバスコシア州)から来ているようです。ノバスコシア州はカナダ東部にある大西洋沿いの州で、サケ漁業で有名な州のようです。Loxはイディッシュ語(東欧のユダヤ人の間で話されていた言葉。ユダヤ語とも)でサケを意味するlaksが語源とのことです。下記サイトによるとLoxは塩漬けはされていますが、通常スモークはされていないサーモンを指すようです。

 


語源を見るだけで「ユダヤ系移民の方がカナダの良質なサーモンを使ったサンドイッチを米国で生み出したのであろう」と想像できます。実際そうみたいです。サーモン以外の特徴としてクリームチーズがベーグルにたっぷり塗られて提供されます。

 

サーモンとベーグルってあまり相性いいような気がしませんでしたが、食べたらすごく相性いいし、美味しかったです。サーモンは塩気が強く、ねっとりした生感があるので、生ハムを何層にも重ねて食べてる感じに近いです。

 

サーモンとクリームチーズは元々相性いいですしね。ベーグルって単体で食べるとミチッとし過ぎてて、あごが疲れるし、あまり好きな食感ではないのですが、たっぷりクリームチーズと一緒だと美味しいです。あご疲れません。

 

Nova Lox Sandwich、思ってた以上にたっぷりのサーモンが入ってた。

このお店はイートインのスペースがほんの少しあります。でも、今は外で食べるのにちょうどいい季節になってきたので、この時は外で食べてます。

 

Ziggy's Kielbasa House

多分私が初めて食べるポーランド料理です。Ziggy's Kielbasa Houseというポーランド料理のホットドッグ店です。たまたまGoogle Mapで見つけたのですが、口コミが460件もあるのに、ポイントが4.9になってるので興味を惹かれました。


と言っても普段はポイントが3.5以上であれば、ポイント気にせず行きたいとこに行きます。流石に3.5以下のところはちょっと考えます。でもここは、そこそこ口コミがあるのにポイント4.9あるし、それが未知のポーランド料理ってことで、知ってしまった以上行かずにはおれませんでした。

店内の注文カウンターから

 

お店にイートインスペースなくテイクアウトだけでした。店内ではヨーロッパ各国の調味料、スナック菓子などが売られてます。また、お店で作ってるソーセージやピエロギ(pierogi, ポーランドの餃子)などが冷蔵で売られてました。お店の名前にもなってるKielbasa(キュウバサ、キールバサ🔉はポーランドのソーセージのことです。私は知らなかったけど、ポーランド料理ってソーセージが定番食材なんですね。

 

店内は小さいコンビニみたいな雰囲気。イートインのスペースはなし。

 

なのでポーランド料理初心者の私は「アップルウッドで燻製されたソーセージのホットドッグ」「ポテトのピエロギ」を頼みました。

 

ポイント4.9は伊達ではなく、やはりソーセージめちゃめちゃ美味いです。他の具材はシンプルに炒めた玉ねぎとマスタードだけ。きっと燻製の香りとかも付いてるんでしょうけど、細かいこと分かんなかった。ただただパンとソーセージと玉ねぎの組み合わせが美味しかった。

 

ホットドッグもピエロギもとても美味しい

 

ピエロギも美味しかったです。雰囲気はピロシキに近いけど、皮はパン(イースト)生地ではなく小麦粉のようなので、ピロシキと餃子の中間的な感じがしました。具材はポテトのみなので、餃子ほどコッテリ感はなく、揚げてるけどあっさりした感じでした。

 

Kumru sandwich

少し前に食べたサンドイッチ。トルコ料理を扱ってるフードトラック"Sem's Turkish Cafe"で食べました。

 

Kumru sandwich(クムルサンドイッチ)とは、トルコでは定番のストリートフードらしく、チーズ、トマト、ソーセージが挟まれたサンドイッチです。私が食べたものは、一本のソーセージではなく、切り刻まれた状態のソーセージがたっぷり挟まれてました。

 

トルコ料理のフードトラック

 

Kumru(クムル)とは、元々は鳩(シラコバト)の首周りの模様を意味する言葉だそうです。そんなところを表現する固有名詞があるとは。。。トルコ人の鳩愛が感じられます。実際、トルコには鳩の谷(ピジョンバレー)っていう名所もあるし、鳩愛がすごいんだと思います。

 

そして使われるパンが、その首周りの模様に似てるからクムルサンドイッチだって。以下のリンクの鳩の首周りの黒い模様がクムルらしい。

collared dove - Google 検索

 

きっと中央が膨らんで、両サイドがシュッと尖った形をしているパンがクムルなんだと思います。ラグビーボール型と言いましょうか、セクシー唇の形と申しましょうか。上手く言葉で表現できないので、以下のサイトを参照ください。


で、味の方はストリートフードって感じの美味しさです。ソーセージは切り刻まれてるので、ソーセージってよりはスパムに近い食感・味でした。このサンドイッチは量的にも味的にも満足でしたが、ショックだったのはコーヒーの方です。

 

サンドイッチは満足なサイズだけど、コーヒーが。。。

 

一緒にTurkish coffee(トルココーヒー)も頼んだのですが、すんごいちっちゃいのが出てきて「バランス、わっる!」とびっくりしちゃいました。なぜかコーヒーに和菓子のようなお茶請けが付いてて「茶菓子ええから、コーヒーの量増やしてよ」って思いました。

 

私が知らなかっただけで、トルココーヒーってこんなもんなんでしょうね。もっとたっぷりのコーヒーと食べたかったな。

 

最後に

これまで私はアメリカのパンは日本のパンより美味しくないと思ってました。実際、今でもパン単体で食べるなら、アメリカより日本のパンの方が美味しいと思っています。

 

でも、具材とセットで考えると必ずしも日本に軍配が上がるわけではありません。ハンバーガーにしろ、サンドイッチにしろ、パンに挟むものを考えさせたら、アメリカ人の情熱は日本人のそれを上回るでしょう。

 

日本でパン屋さんをされてる方、これから開こうとされてる方。アメリカにはまだネタがゴロゴロ落ちてますよ。

 

それでは、またー