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テキサス州オースティン在住の単身赴任者の記録

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【体験談】メガネ用の超音波洗浄機で自分の歯を洗ってみた

(Image Creatorにて作成)

 

はじめに

米国に住んでいて気になることの一つが、米国人が「歯のホワイトニング」に力を入れていることだ。どうしても米国人の歯と日本人の歯を比べると「日本人のほうが歯が黄ばんでるよな」と思うことがある。

 

ただ日本人の方が歯が黄ばんでいる、というのは多少語弊がある。ホワイトニングで得られる白さは人工的な白さだ。なので、日本人が黄ばんでいるというより、米国人が黄ばみを人工的に隠している・消している、というほうが正しいかもしれない。

 

 

米国で生活していて、米国人は同調圧力、社会的圧力というものに対して日本人に比べて概して影響を受けにくい人種であると感じる。しかし、こと歯のホワイトニングに関しては、「周りの人がやってるから」的な社会的圧力を感じるのか、多くの人がホワイトニングに手を出す、いや歯を出すことは非常に興味深い。

 

歯の”黄ばみ”とは

歯というものは加齢により表層のエナメル質が薄くなってきて、内部の象牙質(これはもともと黄色らしい)が若い頃より透けて見えるようになってくる。したがって、残念ながら加齢による黄ばみは避けられないもののようだ。白髪・たるみ・シワなどと同じように我々は老化現象の一つとして受け入れざるを得ないものなのだ。

 

一方で、タンニン、カフェイン、ポリフェノールなどの付着による汚れ(いわゆるステイン)も黄ばみの原因である。こちらは加齢による黄ばみとは異なり、歯磨き等、ある程度は個人の努力で低減が図れる黄ばみであろうと思われる。

 

 

私の歯の状態

私の歯の状態はどうかというと、私はアラフィフ世代だが、日本人の同世代と比較して平均的、あるいは平均よりややマシな黄ばみ具合かなと自己評価する。

 

米国に住んでから米国で一度も歯医者には行ったことがないが、日本に一時帰国するたびに歯医者さんに通い、チェックや治療はしてもらっている。今の時点で治療されてない虫歯は一本もないし、まだ全部自分の歯をキープしている。それなりに歯には気を使っているので、黄ばみも日本人同世代に比べたらマシかなぁ、というレベルである。ホワイトニングにお金をかけたことは一度もない。

 

でもやはり、鏡に写して客観的に自分の歯を見渡した時に、全部の歯が同じ程度の白さではなく、歯によっては「なんでお前だけやや黄色いねん」みたいな自己主張が強めの歯があるのも事実である。米国人のように真っ白にしたい、という願望はないが、できるなら全体的に均一な色合いに揃えたい、という希望はある。加えて「なんとしてでも」という強い願望でもないため、それにお金をかけたくないという思いもある。

 

超音波洗浄機

話は代わり、私は「メガネ用の小型超音波洗浄機」をもっている。私はメガネ君なので、たまにメガネを洗浄するために使っている。結婚指輪も日常的に付けているが、たまに洗浄するとピッカピカになるので、心地よい。あの心地よさを得るために、指輪を付けていると言っても過言ではない。

 

先日、この超音波洗浄機でメガネを洗っているときに、いつものように汚れが浮き出るのを眺めていた。私は、このメガネから汚れが浮き出てくるのを眺めるのが好きだ。「目ではそんなに汚れてるように見えへんけど、やっぱり結構汚れてるんやなぁ」と毎回確実に同じ感想を持つ。メガネ拭きでは、取り除くことができない汚れがじわーっとどこからともなく煙のように浮き出てくるのを見るたびに快感を覚える。

 

「見えないところの汚れをあぶり出す」というこの過程が、人間の表からは見えない悪と重なって、とんでもない機械であるような気がするのだ。でっかい超音波洗浄機に人類ひとりずつ入れていって、地球上の全ての悪を炙り出してやりたいと思う。

 

そんなことを思いながら眺めているときに、パッとひらめいた。「ここに口突っ込んだら、歯きれいになるんちゃうの?」と。

 

 

ChatGPT先生との質疑応答

ただ、いきなり超音波洗浄機に口を突っ込むことは、さすがに躊躇した。きっとこんなことは誰かがすでに試しており、その体験談があるだろうと考え、まずはネットを調べてみた。

 

しかし、ネットでいろいろ調べてみたが、体験記事を見つけることはできなかった。この辺が今のGoogle先生の限界であるように思う。そんなときは最近の私の新しい先生、ChatGPT先生の御出ましだ。先生に以下のように聞いてみた。

 

Q1:メガネ、時計のバンド、義歯などを洗浄する家庭用の超音波洗浄機に自分の口を入れたら、歯の汚れ(ステイン)を除去することができますか?洗浄液は使用しません。ぬるま湯を使用します。


A1:絶対に口の中に超音波洗浄機を入れることはお勧めしません。超音波洗浄機は、強力な振動を利用して汚れや細菌を除去するために設計されていますが、それは歯にとって非常に危険な力になる可能性があります。歯を削ったり傷つけたりすることがあり、歯や歯茎に深刻な損傷を与える可能性があります。また、洗浄液を使用せずにぬるま湯を使用することは、口内の細菌や汚れを除去するには不十分である可能性があります。歯の正しいケアには、歯磨き、フロス、マウスウォッシュの使用が含まれます。必要であれば、歯科医師に相談し、適切な治療を受けることをお勧めします。

 

うーん、「口の中に超音波洗浄機を入れる」??? 先生は動物園からカバが質問してきたと思っているのだろうか? そんなカバはおらへんやろぉ〜、往生しまっせぇ。 どうも先生は私の質問を誤解しているようだ。追加で次の質問をしてみた。

 

 

Q2:「口の中に超音波洗浄機を入れる」のではなく、「超音波洗浄機の中に口を入れる」のです。それなら、問題ありませんか?


A2:申し訳ありません、私が以前の回答で勘違いしていました。口の中に超音波洗浄機を入れることは非常に危険であるため、強くお勧めしませんでした。ただし、超音波洗浄機の中に口を入れることも、同様に危険です。超音波洗浄機は、高周波振動を利用して汚れを除去するために設計されており、その振動は口腔内で響くことがあります。この振動が、口や歯に損傷を与える可能性があります。(以下省略)

 

先生も勘違いすることあって、それを認めて謝るんや!と本筋と関係ないところで衝撃を受けた。それはさておき、先生から「面白い!やってみろ!」と背中を後押ししてもらえるかと思いきや、逆に「危険だ!やめておけ!」と制止されてしまった。なんと保守的な先生だこと。

 

先生には止められたが、私のなかではもうやってみたくて仕方がない状態になっている。先生の忠告よりも私の好奇心のほうが上回っている。そして結局「少しだけなら大丈夫だろう。痛かったらすぐやめよ」と思い、やってみた。

 

超音波洗浄機に口を入れてみた結果

超音波洗浄機を事前に綺麗に洗って、ぬるま湯を入れた。容器に満タン入れてしまうと溢れるので、8割程度にしておいた。そこに恐る恐る自分の口を半開きにして入れてみた。

 

すぐに軽い刺激が来た。弱い炭酸水を口に含んだような刺激を舌と歯茎に感じる。痛みはない。容器が小さく深さがないので、奥歯まで水は到達していない。洗浄容器に浸かっているのは歯全体の半分ぐらいだと思う。初めての試みなので、30秒ほどで止めた。メガネを洗浄したときと同様のモヤモヤっとした煙のような汚れが、残っている水から観察された。しかし、これが歯から出てきたのか、他の部位(舌とか歯以外の口腔内)から出てきたのか、あるいは単に唾液なのかは判断できない。

 

その後、数日様子を見たが、特に副作用(歯茎が痛むとか)的なものはなにもなかった。その後、数日の間を空けて、何度か試してみた。効果のほどはどうかと言うと、明らかに白くなった、という感じはしないが、気になってた特定の歯の黄ばみは若干マシになったかなぁと感じなくもない程度だ。つまり、明確に実感できるほどの効果はない。

 

最後に

いまのところの結論としては、明確な効果もなければ、明確な副作用もない、といったところだ。もしかして、私は水溜りに釣り糸を垂らしているだけなのだろうか。成果はないが、ただ「やってみた」ということで、体験談として報告しておこうと思う。もう少し継続しながら、様子を観察しようと思う。

 

使用する超音波洗浄機によって、特性や強度はまったく異なるだろうし、歯の状態もひとそれぞれだ。歯に詰め物などしている場合は、それが剥がれるリスクも考えられる(メガネの場合、ネジが緩むことがある)。私の経験談はここ数週間の話なので、それ以上の長期的な副作用も現時点では分からない。

 

なので、くれぐれも真似しないようにご注意ください。あなたのエナメル質が破壊されても知りませんよ。される場合は「自己責任」で。少なくともChatGPT先生は反対しています。

 

それでは、またー

 

⇩ChatGPT先生は本当に楽しいですよねー


⇩カレーもステインの要因の一つですね。お気をつけを。