はじめに
今日は隣町ジョージタウンの空港で開催された"12TH ANNUAL CAR & VINTAGE PLANE SHOW"というイベントに行ってきました。
今年で12回目とのことですが、私は初めての参加です。12回目なんだから過去実施した時の写真とか掲載してくれてたら、雰囲気掴めるのですが、上のチラシ以外なんの写真も載ってませんでした。でも、無料のイベントだったので、暇つぶしがてら行ってきました。
Plane Show
Vintage Plane Showだし何より空港で開催されているイベントなので、古い飛行機をいっぱい展示しているのかと期待してたのですが、なんのこたない2機だけでした。
しかも飛行機2機のうち、1機はなんの説明書きもなかったので、古そうな飛行機というのは分かるのですが、どこの生まれでどういう育ちの子なのか、全く分かりませんでした。それが下の飛行機です。
数字で69と書いてあり、その右横に中国の古い国旗と共に「来華助戦洋人 軍民一體救護」と書かれています。もうなんのことやら、さっぱり分かりません。帰ってきてから調べると、「来華…救護」というのは、「この者は中国軍を援助するために来た西洋人である、軍・民無関係に救護すべし」という意味とのこと。
どうやら日中戦争時に中国軍側を支援した米国義勇軍の飛行機のようです。この義勇軍のことをAVG (American Volunteer Group)とかフライングタイガースというらしい。で、AVGはP-40という戦闘機に乗っていたようですが、この写真を見る限りこの戦闘機はP-40には見えない…
というわけで素性がよく分からない飛行機でした。
もう一台は、Devil Dogという飛行機(上の写真)。これは、第二次世界大戦でのB-25爆撃機と同型機のようです。飛行機のそばには、ドーリットル空襲(Doolittle Raid)の解説が立てかけられてました。解説の主な内容は次の通りです。
- ドーリットル空襲は真珠湾攻撃の報復に米国が実施した日本本土への初めての空襲である。1942年(昭和17年)4月18日に行われた。
- 攻撃の目的は、日本人国民の指導者への信頼を揺るがせること、米国の士気を高めることであった。
- この攻撃がその後、山本五十六司令長官がミッドウェーを攻撃する決断を下す要因となり、そこで日本海軍は米国海軍に決定的な敗北を来すことになる。
この解説自体は別にいいのですが、飛行機に沈みかけの日本の戦艦の絵が描かれてて、「そういうのはちょっと気分悪いな」と思いました。ビンテージ飛行機見たいな、と思ってましたが、ビンテージ飛行機見るってことは戦争を見るってことかと今更ながらに思いました。
Flyover / 編隊飛行
Falcon Flight Formation Teamによる編隊飛行のショーがありました。5機編隊です。大きく円を描く感じで3回ほど頭上を飛んでくれました。でも、今日はあいにくの曇り空だったので、ズームレンズでも撮れたことは撮れたのですが、飛行機の色が綺麗に出なかったです。青空を背景に撮りたかったな。残念…
下は携帯で撮影した動画です。1周目はズームレンズで撮影して、2周目と3周目は携帯の動画で撮影しました。3周目は1、2周目と動きのパターンが違ったから動揺しました。
⇩お天気よかったら、こんな写真が撮れてたと思うんですよねー
https://www.facebook.com/photo?fbid=556798579782819&set=pcb.556800069782670
Falcon Flight Formation TeamのFacebookに掲載されてる写真です。
Car Show
展示車はほんとにいっぱいありました。ざっと200台ぐらいでしょうか。ビンテージカーが多かったですが、ビンテージではない改造車もいっぱいありました。基本的には、チキチキマシン猛レースに出てきそうな車ばっかり。イメージで言うと、小学生ぐらいの男の子が「かっこいい車」ってタイトルで描きそうな車が実現されてる感じです。
⇩こんな感じの車が200台ほど展示されてました。
全ての車は公道を走って自らこの場所に来たようなので、どれも合法な改造なのだと思います。一体米国の車検はどうなってるんでしょうね?私の住むテキサス州では年に1回Texas vehicle inspectionという日本で言う車検みたいなのを受ける必要があるのですが、これらの展示車でOKってことはどこまで魔改造したらNGになるんでしょうね。
一つ気になったのが、下の車のバックミラーのところに飾ってあるサイコロです。やたらといろんな車にこのサイコロのアクセサリーが飾られてました。不思議に思ったので調べました。
どうやら第二次世界大戦中に、アメリカのパイロットの間でサイコロをお守りとして持ち歩くという風習ができたようです。博打のアイテムであることから、運命を変える力があると思われていたのです。
戦後、スピードに魅了され車を魔改造する人たちが現れました。改造する人たちをGreaser(グリーザー、改造する人たちの間で髪をグリースで固めることが流行ったので)、改造された車をHot Rod(ホットロッド、rodはスポーツカーの一つのタイプであるRoadsterが語源)と言ったそうです。そのGreaserたちの間で、パイロットを真似てHot Rodにサイコロを飾るというのが流行ったことから、今でも車を改造する人たちの間でサイコロを飾るのが習慣になっている、とのことです。
私の車はなんの改造もしてないどノーマルな車ですが、イキがってサイコロ飾っちゃおっかな。「オレの運命、変えてやるぜぇ〜」的な。変わったところで、人生の折り返し地点はとっくに過ぎてるんですけどね。
日本車もいくつか見かけました。下のはスバルのBRAT(ブラット)。こんな車知りませんでした。どうやら1977年から90年ごろにかけて米国への輸出専用車として作られたピックアップトラックのようです。それがEV車に魔改造されてました。すごくイカしたフォルムの車でしたよ。
他、トヨタのランドクルーザーと日産のGTRを見かけました。トヨタのランドクルーザーのこのジープ感あるやつは可愛くてカッコいいですね。1970年ごろの北米モデルかな。GTRはなぜか日本のナンバープレートが付いてました。こんなん米国の公道走れんのかな。
写真は撮ってなかったけど、ホンダのプレリュードも見ました。プレリュードも1990年ごろまでしか北米に出してなかったようなので、みんな古い車を大事にしてるんですね。
おまけのダウンタウン
空港はジョージタウン空港だったのですが、ジョージタウンのダウンタウンって通過したことはあるけど、立ち止まったことはないので、帰りに寄って帰りました。
ダウンタウンも小さい街でしたが、先日ディーゼル機関車で行ったブルネットのダウンタウンよりは活気がありました。
最後に
アメリカはほんとにビンテージ物が好きですね。ビンテージショップもよく見かけるし、ビンテージ品のフリーマーケットもたまに見かけるし。ビンテージ品なんて生活の中で、一番なくても困らない部類のやつなのに。
日本はどちらかというと、断捨離とかミニマルが流行りですよね。やっぱり土地の広さの違いかな。テキサスはみんな、こんな実用的でない車を所有するスペースがあるんですからねぇ。まぁ、心が豊かに保たれるなら、ミニマルでもビンテージ品に囲まれようと、どっちでもいいんだけど。
⇩ディーゼル機関車でブルネットという隣町に行ったお話。
⇩この時もCar Showあったのですが、こちらはイタ車がメインでした。車好きにもいろんなジャンルがあって面白いですね。
⇩ビンテージ・マーケットに行ったお話。
それでは、またー