THE TIME YOU ENJOY WASTING IS NOT WASTED TIME

テキサス州オースティン在住の単身赴任者の記録

English ←Translate this blog into English by Google



思い出の1ページへ / ヒューストン旅行記【前編】

 

 

はじめに

奥さんがオースティンに来てくれていた6月中旬、ヒューストンに2泊旅行に行ってきました。旅行といっても車で行ける距離で、オースティン~ヒューストン間は車で約3時間弱、距離で270km程度です。

 

私はヒューストンには2年前の春に会社の同僚と日帰りでドライブに行ったことはあるので、2回目のヒューストン訪問になります。今回、奥さんと一緒に色々訪れたので、印象に残ったところを忘れてしまう前に記しておこうと思います。

 

ヒューストン宇宙センター

ヒューストンといえば、何はともあれヒューストン宇宙センター(Space Center Houston)。宇宙好きなら一日時間が潰せると思いますが、特に宇宙に興味なくても以下の3点を知っていれば、十分楽しめると思います。

 

●サターンV

無料のトラムツアーに参加することにより見学できます。アポロ11号含むアポロ計画時に開発されたロケット「サターンV」の実物大模型です。ニール・アームストロング船長が月面に降り立ったアポロ11号を例にすると、一言でアポロ11号といっても大きくは3つのパーツから構成されています。

 

一つはロケット部のサターンV。もう一つは月を周回して、アームストロング船長が戻ってくるのを待ち、地球に帰還したコロンビア号(これをCommand Moduleという)。そして最後に、月面に着陸したイーグル号(これをLunar Moduleという)です。ヒューストンでは、このうちサターンVの実物モデルとアポロ17号のCommand Moduleが展示されていました。

展示されている実物大のサターンV、全長は約110m

コロンビア号・イーグル号は、ワシントンD.C.にあるスミソニアン国立航空宇宙博物館で展示されているようです。なぜか日本の宮崎科学技術館でもイーグル号の実物模型が展示されているようです。

 

●月の石

もう一つの有名な展示物は「月の石」です。これは同じく有人月面調査船アポロ17号によって地球に持ち帰られた月の石です。説明によれば、世界中で合計8箇所、月の石に触れられる施設があると記載されてました。スミソニアン国立航空宇宙博物館、ロンドン科学博物館などで展示されているようです。

 

イタズラ防止のためだと思いますが、狭い隙間から手を入れて触ります。

ここで展示されている月の石は直接触ることができます。ただ、石の表面はガラスのようにツルツルでした。加工されてるのかな。ざらざらを感じたかったけどな。そうは言っても、この石は38億年前に形成された石とのことです。触れると38億年という悠久の時の流れを感じつつ、数秒前に触った他人の手のバイキンが気になるという「月の石」です。

 

●シャトル輸送機

親亀・子亀方式で、スペースシャトルを運搬したシャトル輸送機(NASA905)が屋外展示されています。実際、背中にスペースシャトル・インディペンデンス(元の名はアトランティス)を載せた状態で展示されています。

これは2021年に訪問時の写真。今回はこのアングルの写真撮ってなかった。

 

そして、このスペースシャトルの中を見学することができます。

スペースシャトルの中。ゲームセンターみたいな雰囲気に改装されてます。

 

以下は実際にシャトル輸送機がスペースシャトルを輸送している動画です。Youtubeからの引用です。こんなやり方を思いついても、実際にやらないと思うのですが、やっちゃうところが凄い!

 

私はこのヒューストン宇宙センターに行くつもりが、間違えてナビを近隣施設のジョンソン宇宙センター(NASA Johnson Space Center)に設定していました。ジョンソン宇宙センターのゲートに立ってる守衛さんに、「スペースセンターの見学に来た」と行って車で入ろうとすると「Uターン!!!」ってめっちゃ大声で怒られました。ジョンソンの方は、入ろうとすると怒られるので、ナビの設定には気をつけましょう。

 

ケマー・ボードウォーク

宿泊は、ケマー・ボードウォーク(Kemah Boardwalk)にあるBoardwalk Innというホテルに泊まりました。海沿いの可愛いホテルです。小さい遊園地があったり、レストランが連なってたり、雰囲気は神戸のハーバーランドに近い感じです。

 

海辺の遊歩道

前回、同僚とヒューストンに来た時は街中しか行かなかったので、私がテキサスに赴任して初めてテキサスから海を見たことになります。この海はガルベストンというメキシコ湾からさらに内海になっている場所なので、波は穏やかでした。翌日にガルベストンに訪れ、メキシコ湾を見ましたが、荒々しさがここと桁違いでした。

 

夕暮れ時は、いい雰囲気になります。神戸ハーバーランドと雰囲気似てる。

日が暮れてきてからの周囲の散歩はとても気持ち良かったです。地理的にも、ヒューストンのダウンタウンや、メキシコ湾に面したガルベストンにも行きやすい位置なので、拠点として動くにはいいホテルなんじゃないかと思います。徒歩圏内にレストランもいっぱいあるので、お酒も気にせず飲めます。

 

Cockrell Butterfly Center

私が虫好きなので、Cockrell Butterfly Centerという昆虫館(特に蝶)に行ってきました。蝶は3階建てのガラス張りの建物(Rainforest Conservatory, 熱帯雨林温室)の中で放蝶されているので、自然に飛んでいるところを観察・撮影できます。約60種、約1,500-2,000匹の蝶が常にいるらしいです。

 

私が撮影したCockrell Butterfly Centerの中の様子。

 

以下、撮影できた中でいくつか気に入った蝶のご紹介。

左:Sara longwing、右:Mexican bluewing 
左:Leopard Lacewing Butterfly、右:Tiger Longwing
左:Common Morpho、右:Rice Paper Butterfly

どれもテキサスでは見れない蝶ばかりです。Common Morpho(モルフォ蝶)は翅を広げるとサファイアのような綺麗な青色なのですが、広げてるところは撮れなかった。飛んでる姿は、宝石が舞っているようです。以下、Googleの参考画像です。

Common Morpho - Google 検索

 

Rice Paper Butterflyとは、面白い名前ですが、沖縄県の県蝶でもあるオオゴマダラのことです。

 

蝶以外の虫はBrown Hall of Entomologyという隣接する昆虫館で、ケースで飼われているところを観察できます。あらゆるジャンルの虫が飼われており、標本も多く展示されてました。子供向けの解説も充実してたので、虫好きな子(大人も)は絶対に連れて行ってあげましょう。

 

左:Hissing cockroaches(マダガスカルゴキブリ)
右:最も長い虫は?とか最も重い虫は?とか、虫の各カテゴリーNo.1を記したボード。

左:Hissing cockroaches(マダガスカルゴキブリ)、大型のゴキブリの展示なのですが、何かの哺乳類の頭部模型と一緒に展示されてます。周りのポスターもなんか独特。こういう真面目に不真面目な感じ(ゾロリか笑)は絶対子供が好きだと思う。


右:最も長い虫は?とか最も重い虫は?とか、虫の各カテゴリーNo.1を記したボード。これによると、最も重い虫は Goliath beetle(ゴライアスオオツノハナムグリ)で、マクドのハンバーガーと同じ重さ、とのこと。「虫の重さ」を「食べ物」で例えるんや笑。

 

ロケーション

ここで紹介した3箇所の位置関係です。

 

これら以外にガルベストン方面にも訪れたので、後編ではそっちに訪れたことを書こうと思います。

 

最後に

オースティンとヒューストン。車で3時間ぐらいの距離なので、街の雰囲気はそんなに違わないと思いますが、ダウンタウン近辺の交通量はヒューストンの方がかなり激しい。片側5車線で、そこそこの交通量・スピードで、どの車も車線変更しまくりなので、慣れないと怖いです。

 

いいところは、やっぱり海に面しているのはいいですね。今回はしなかったけど、釣りのスポットもいっぱいあるようです。知人は船をチャーターして釣りに行くって言ってました。私も、距離がもっと近ければやってみたいけどな。日本では、ずっと瀬戸内沿岸に住んでたので、釣りをしないにしても海を見てるだけで、気持ちが和みます。

 

それでは、またー

 

▼後編(ガルベストン編)です▼

 

▼夫婦でバーレスクショーを観てきたお話▼