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テキサス州オースティン在住の単身赴任者の記録

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テキサス通院日記『尿路結石(続編)』

(Image Creatorにて作成)

 

 

はじめに

以下のお話で私が尿路結石を患ったお話を書きました。その後の経過を自分の備忘録的に記録しておこうと思います。

 

 

尿路結石のお話なので、食事前の方は読まない方がいいと思います。

 

泌尿器科受診

前編に詳細は書きましたが、先月尿路結石による激痛に見舞われ、米国のEmergency Room(いわゆるER)に駆け込みました。そこでの処置でなんとかその時の痛みは取れたのですが、後日泌尿器科の専門医を受診するように勧められました。

 

そして、後日専門医の予約を取り受診して来ました。Urology Austinというところです。日本でも泌尿器科って行ったことない科なのでドキドキでした。

 

 

上の病院のホームページに在籍する医師の写真一覧が載ってるのですが「全員で歯を見せた笑顔が逆に怖い。。。」と思いながら行って来ました。それが7月17日のことです。

 

担当医は、一番年配の医師であろうStephen Hardeman先生でした。写真のような笑顔は一度もなかったです。しかし、ここでは問診だけでした。「後日、指定する検査施設で尿の精密検査をしてもらいなさい。その検査結果がここに送られてくるから」と言われてこの日は終わりました。あと「自宅で用を足すときに、このじょうごを使いなさい」とフィルターの付いたじょうごを渡されました。

 

病院で渡されたフィルター付きじょうご(使用前です)

 

でその後、医師に指示された検査施設の予約を取ろうと何度か検査施設に電話したのですが、電話が一向に繋がらずいまだ検査施設を訪れてない、というのが現状になります。

 

その後、自宅ではこのじょうごを使って用を足してますが、確かに細かい砂のような(1mmにも満たないぐらいの)石がいくつか残る時があります。石が採取できた時は、乾かして袋に集めてます。

 

集まった石を眺めてると自分が「傷追い人」に登場するガリンペイロになった気分です。トイレに行くたびに「今日こそ、金 出るかな」とちょっとワクワクしてる自分がいます。

 

「傷追い人」一巻より。えッ?私はリオ・バラキだったのかッ⁉︎

 

二度目の血尿

で検査機関の予約を未だ取ってないのですが「もう最近、痛みも無いし、このまま検査に行かなくてもええかな」と思ってた矢先、ハイ出ました。血尿が。

 

8月10日の夜にトイレに行くと血尿が出ました。前回は血尿が出てから一週間後に疼痛発作(とんでもない激痛)に見舞われました。前回も今回も血尿が出た時は何の痛みもありません。何の前触れもなく赤い尿が出てくるので、ほんとびっくりします。多少背中の下の方(腎臓のあるところ)に違和感を感じる程度です。

 

しかし、私の場合、血尿が「これから石が尿路を降りて行きますよ。合戦(痛み)に備えてくださいよ」っていう合図になってるんだと思います。狼煙(のろし)を上げるって感じでしょうか。血尿を見ると、頭の中で法螺貝が鳴り響きます。

 

そして、翌日11日のお昼ご飯を同僚と一緒に食べていたら、徐々に痛みが出て来ました。本格的な痛みに襲われると車も運転できなくなるので「午後は在宅勤務するわ」と言ってオフィスから自宅に戻りました。この時点で疼痛発作のMAX痛みレベル10だとするとレベル4か5ぐらいの痛みになってました。

 

これ以上の痛みになる前に痛み止めを飲んでおこうと思い、Emergency Roomで処方された薬を飲みました。Emergency Roomで以下の2つの薬を処方してもらってました。

  • acetaminophen-HYDROcodone (Norco 325mg-5mg oral tablet)
  • ondansetron (Zofran ODT 4mg tablet, disintegrating)

下の薬は吐き気や嘔吐がある場合って書かれてたので、上の方の薬を1錠飲みました。ヒドロコドン(HYDROcodone)というと米国で乱用が問題になってるオピオイド系薬剤の一つだと思います。初めて飲みましたが確かになかなか強力で即効性がありました。痛みの程度はわかるぐらいすぐに下がったし、同時に眠気を感じました。依存性があるのも分かるような気がします。

 

結局、この日(11日)は眠りにつくまでずっと軽い痛みが続きました。しかし、眠りに着く時点で石がかなり下まで降りてきてることはわかりました。結石は痛みの発生する場所で今どのあたりに石がいるか大体わかります。

 

翌日12日に目覚めると痛みは消失していました。きっと石が膀胱に落ちたんだと思います。「これは金が出るんじゃないか」と思い、朝のトイレで例のフィルター付きじょうごを使って用を足しました。

 

そしたら見事、金を…違う、結石を捕獲しました!私が今まで採取した石の中では最大級の2mm程度の結石です。以下に石の写真も記録として残しときます。興味のある方はご覧ください。間違っても「うわぁ、キラキラして綺麗〜!!」ってなる写真ではないですよ。

 

(閲覧注意)私の結石写真、8月12日撮影

 

痛み止めの効果

前回Emergency Roomに行った時も思ったのですが、痛み止めを打って、あるいは飲んで痛みが低減される効果は理解できるのですが、その後、結石が流れる(尿路を移動する)っていう仕組みがよく分かりません。

 

調べてみても、痛み止めそのものに尿管や周りの筋肉を弛緩させる効果はなさそうです(別の薬で弛緩させるものはある)。でも、気分的に痛みがマシになれば、結果的に尿路周りの筋肉は弛緩して、結石が動きやすくなるんじゃないかと思ってます。

 

今回は約2mmの結石でしたが、この程度の大きさであれば痛み止めを飲んでなくても疼痛発作を起こすことなくやり過ごせたのかも分かりません。事前に痛み止めを飲んだので何とも言えません。ただ、痛み止めなしだと、あの痛みが下腹部を緊張させ、ますます結石が流れにくくなるという悪循環を引き起こすように思います(個人的感想)。

 

これからは血尿の狼煙が上がったら、その後は常に痛み止めを持ち歩くようにしないといけないと思いました。

 

ERの費用('23/9追記)

アメリカの医療費は高い、高いと聞きますが、一体ERに係った費用がいくらなんだろうとビクビクしてると、とうとう9月になって請求書が送られてきました。

 

保険適用前の請求額が、なんと$13,000(約190万円)でした!そこから保険がきいて私の負担額は$873(約13万円)になってます。CT撮ってもらって、痛み止め打ってもらっただけなんですけどね。あー恐ろし。。。あの痛みから解放されるためには13万円かぁ。次、痛くなったときに悩むなぁ。。。

 

ERから送られてきた請求書

 

最後に

会社で「海外出張に行く飛行機に乗る直前に結石による疼痛発作を起こした人」の話を聞きました。その方は飛行機に乗ったそうです。私も来週、日本に一時帰国するため飛行機に乗る予定なのですが、そんな状況、もう想像しただけでめちゃめちゃ恐怖です。。。おしっこちびりそう…

 

尿路結石

 

私にとって、パスポートの次に大事なものは痛み止めです。みなさん、そうならないためにも水いっぱい飲みましょうね!

 

それでは、またー