はじめに
Microsoft Bingの「Image Creator」で遊んでみたので、その結果報告です。
最近は、絵を生成してくれるAIを提供するサービスがいくつかありますが、Image Creatorもその一つです。
Microsoftが開発したAI画像生成アプリケーションです。画像生成エンジンはOpen AIが開発した「DALL·E 3」が採用されています(2023年11月時点)。無料ですが、Microsoftアカウントを持っている必要があります。利用方法に当たっては以下をご覧ください。
▼利用方法はコチラ▼
▼おしゃれなプロンプト集はコチラ▼
ブログのアイキャッチ画像を作ってみる
ブログを作成してるとアイキャッチ画像が欲しい時があります。「自分で撮影した写真」を使ったり、「フリー素材」から引っ張ってきたり、ってことをされている人が多いのではないかと思います。私もこのどちらかの手段を取ってます。
しかし、フリー素材の中から、ブログの内容にピッタリ合うものを探すのは意外と面倒な作業です。自分で撮影した写真だとインパクトが薄くなりがちです。
一方、最近話題のAI画像生成アプリは、自然言語で描いて欲しい絵の情報を入力すると、それに沿った画像を瞬時に出力してくれます。このAI画像生成アプリが、ブログのアイキャッチ画像作成の3つ目の選択肢になりうるんではないかと思い、色々と試してみました。
ちなみに今回使用したImage Creatorは非商用であれば、ブログ等で自由に使うことが認められています。ブログでアフィリエイトや広告収入を得られている方は、これらの画像のブログ利用ができるか否かは私は判断しかねるので詳しく解説している他のページをご参照ください。
ブログ・アイキャッチ画像作成サンプル
最近、この「はてなブログ」であれば、記事を書けばAIがタイトルを考えてくれるっていう機能が付きました。次にAIが考えたそのタイトルを生成AI「Image Creator」にそのまま入力してみたら、どんな絵を生成するか見てみます。(以下、AIタイトルだけではなく、自分で作ったタイトルも含みます)
●ブログ訪問者の傾向とは?Google検索からのアクセス数の伸ばし方
このブログタイトルをそのまま入れて出てきた画像が下になります。
この4つのうち、左上の図をダウンロードしてみました。
なぜ地球がお尻みたいな形してるのか分かりませんが、なんとなくタイトルの雰囲気は捉えているような気もします。ズバリ!ってわけではないけど、目を引くアイキャッチ画像としては十分使えそうです。
● Diwaliからボリウッドやカレーのお話
次はこれでやってみます。
これ以降は、複数出力される候補図うち私が気に入ってダウンロードした1枚を提示します。
Diwali、ボリウッド、カレーの3つの要素を上手く融合しているように思います。異なる要素の融合は、AIが得意とするところなのでしょう。(後で示しますが、たまに狂気を感じる融合もありますが)
● 阪神もレンジャーズも優勝おめでとう!!!
次はこれ。
で、出力された図はこちら。
いや、もうトラとレンジャーになってもーてるし。。。野球の要素がなくなっちゃった笑。でもトラとレンジャーがすごく嬉しそうだし、なんかこれで合ってるような気がする。
これに限らず、このImage Creator、今の段階ではまだそんなに日本の情報を広く持ってなさそうです。日本文化に関する絵も私の興味でいくつかやってみたのですが、例えば「将棋」は上手く描けませんでした。「チェス」になってしまいます。日本語のサイトは教師データとして参照しに行ってないのかな。
●カトリーナ・カトリンが大集合! VIVA LA VIDA 2023の華やかなパレード
こちらは、カトリーナ・カトリンが上手く絵に反映されなかったので、その部分をシュガースカル風メイクと置き換えました。それがこちら。
パレードより大集合を重視したようです。流石にここまで大集合はしてなかったですけどね笑。
このように、写真ぽい出力と絵っぽい出力とありますが、私は何も指示してないです。AIが勝手に絵っぽくしたり写真ぽくしたりしてます。絵の雰囲気を指定することもできますが今回はしてないです。「タイトルに合った絵」という指示以外は全てAIにお任せしてます。
● テキサス通院日記『尿路結石』
さあ、お次。これはどうする?病気のお話ですよ。上手く絵で表現できるかな???
そして、出力がこちら。
こ、こいつ、石でテキサスを形作りよった。。。。しかも、無駄にカラフル。AIの狂気を感じる。。。この写真見ただけで、私の腎臓が疼くのですが。。。これ結石じゃなくて、そこらの小石ですよね??そんなん、私の尿路、通らへんわ!!
●テキサス通院日記『大腸内視鏡検査』
同じく病院シリーズ。大腸内視鏡検査はどう表現する???さあ、お前の狂気、見せてみろ!!
そして、出力がこちら。
な、なるほど。テキサスの州旗を大腸で囲んでみた?そして、見開きの雑誌風で日記を表現したのですね。独特の感性。。。
4コマ漫画だって作れる
もうほんとに簡単に上記の図が作れてしまうのです。ブログタイトルを入れて、数十秒待つだけ。AI独特の狂気を感じるものもあるけど、「ほほぉう」と唸ってしまうものも出てきます。
こんなに簡単に絵が描けるんなら、4コマ漫画も描けるんじゃないかとと思い試してみました。元ネタにさせていただいたのは、下記サイトにあった日本今どき話「浦島太郎」という4コマ漫画です。
● 日本今どき話「浦島太郎」
ある日、浦島太郎が海辺を歩いていると、亀がいました。
亀はいじめられていました。
LINEで。「亀死ね!」「のろまが!」「長生きしすぎ」
浦島太郎は、いじめに気がつきませんでした。
とまあ、こんな感じで絵の作成に多少の試行錯誤は必要でしたが、15分程度で上の4つの画像が作成できました。絵が苦手な人も漫画作成できる可能性があるように思います。
Tシャツ柄だって再現できる
私の気に入っているTシャツのガラに天使がケトルベル(ジムに置いてあるオモリ)を持ちながら飛んでる、ってのがあります。その絵を再現してみましょう。
そして、”A pretty angel flying while holding a kettlebell. digital image”と入力した結果がこちら。
ん?? なんで、急にお色気路線になったん??天使は子供のイメージだし、天使にビキニのイメージ全然ないんですけど。しかも、どうせ着るなら天使なんだから白のビキニにしなさいよ!なんで黒なんよ。
でも、pretty angelっていう指示が間違ってるのかな。
では、”A flying child angel holding a kettlebell and enduring its weight. pencil sketch”ならどうだ!
おおっ!ぽいのが出来た!!かわええ!そのままTシャツのガラに使えそう。
Image Creatorは日本語で描きたい絵を指示できますが、内部で英語に変換してから指示を与えているようです。なので、最初から英語で指示したほうがより早く自分の意図する絵に到達するような気はします。
最後に
今の段階では、AIの出力する絵に違和感を覚えるときも多いです。それはAIの絵がまだ人間の描く絵になりきれてないってこともあるでしょうが、私がもうある程度の年齢のおじさんだということもあるでしょう。
これからの若い世代は、これらAIが描く絵が普通であり、人間が描く絵に触れる機会の方が減っていくでしょう。そのうちAIの描く絵が普通で、人間が描く絵の方に違和感を覚えてしまう時代になっちゃうのかもしれません。
AIと人間の共存。果たしてどういう結末を迎えるのでしょうか。
それでは、またー
▼Image Creatorの活用方法の一例です▼