(Image Creatorにて作成)
はじめに
今日はここAustinで開催されたVIVA LA VIDA 2023のパレードを見てきました。昨年も見たので今年で2回目です。VIVA LA VIDAはスペイン語で「長生きする人生」と言う意味です。
メキシコの伝統行事「死者の日」(Día de los Muertos) を祝うイベントです。ただ、時期的にハロウィンと重なっているのでハロウィン的な要素も含んでます。losは冠詞なので、省略表記 Día de Muertos の場合もあります。
▼Viva La Vida 2022のお話▼
基本的には去年と大きく違いませんでしたが、私は「死者の日」、特にカトリーナ・カトリンメイクが大好きなので、今年も見てきました。
(以下途中に挟んでいる写真は全てこのイベントで撮影した写真です)
死者の日とは
「死者の日」はピクサー映画「リメンバーミー」のアレです。日本で言えば「お盆」です。死者が地上に戻ってくると信じられている日です。メキシコではそれが11月1日、2日です。亡くなった子供が1日に、大人は2日に戻ってくると信じられています。大人と子供で戻ってくる日が違うってのは面白いですね。
死者の日に特徴的・象徴的なシンボルがいくつかあるので以下に記載しておきます。日本でもたまに「死者の日」イベントある様なので、以下のことを知っておけば訪れた際により一層楽しめると思います。
●蝶(オオカバマダラ)
「死者の日」にはオオカバマダラという蝶のモチーフがよく登場します。オオカバマダラは渡鳥ならぬ渡蝶なのですが、ちょうど11月初めにアメリカからメキシコに渡ってきます。死者が地上に戻ってくると信じられている日に現れる蝶なので、メキシコではオオカバマダラに死者の魂を見ている様です。神聖な蝶とされています。
●シュガースカル (sugar skull)
元々は砂糖で作った頭蓋骨の形をしたお菓子です。日本でもお盆の時期に登場する「落雁」という砂糖菓子がありますが、シュガースカルはメキシコ版 落雁です。
ただ現在は、必ずしも食用ではなく粘土で作られているものも多いようです。頭蓋骨と言ってもおどろおどろしいものではなく、どこかユーモラスで、派手に装飾されていることが特徴です。
私はこの頭蓋骨を明るく楽しいものに変えると言う文化がメキシコ文化の特徴的な点(特徴的な死生観)じゃないかなと思ってます。
●カトリーナメイク
ハロウィンの象徴キャラがジャックオーランタンだとすれば、死者の日の象徴キャラはLa Calavera Catrina(ドクロのカトリーナ)です。1910年代にメキシコの画家ホセ・グアダルーペ・ポサダ(José Guadalupe Posada)によって作られました。
このカトリーナに扮すること(メイクすること)が「死者の日」の定番となっています。女性のメイクをCatrina (カトリーナ)、男性のメイクをCatrin (カトリン)と言います。
▼下の絵がLa Calavera Catrinaです▼
カトリーナやカトリンはメキシコでよくある名前なのかな、と思ったのですが、決してそういう訳ではなさそうです。調べた限りではCatrina, Catrin は「見なりの良い男性・女性を表すスラングだった」と書かれてました。参考にしたのはこのサイトです。
ここからは私の想像ですが、「死んだらみーんな骨になるのに、着飾ることになんの意味がある」と言う皮肉を込めて画家ポサダはCatrinaと名付けたのかな、と想像しました。
●マリーゴールド
「死者の日」には至る所でマリーゴールドの花を見かけます。マリーゴールドは派手なオレンジ色で香りも強いそう。魂が迷うことなく家に帰って来られるようにマリーゴールドで道案内するそうです。「お盆」の「精霊馬」と同じ役割ですね。
●切り絵 (Papel picado, パペル・ピカド)
メキシコで切り絵は非常に重要なアイテムです。アステカの人々が樹皮に精霊を掘っていたのが起源とのこと。「死者の日」「クリスマス」「結婚式」などで飾られるようです。イベントによって刻まれる柄は異なるようですが、死者の日は当然、頭蓋骨ガラが多いようです。
●オフレンダ
祭壇のことです。日本でいうところの「仏壇」です。故人の写真、その人が所有していた物、その人を思い出させる物を飾ります。特に写真を飾ることに重要な意味合いがあり、メキシコでは「現世にいる人から忘れ去られた時に、故人に二度目の死が訪れる」と考えます。なので「あなた(故人)のことを忘れていないよ」という家族の意思表示がオフレンダに写真を飾るということのようです。
VIVA LA VIDA 2023
今年で40回目の開催とのことでした。結構、歴史ありますね。パレードは12時から始まり約1時間でした。パレード終了後に、ミニステージでパレードに登場してたグループによるダンスの披露などがありました。これらの構成も去年と同じでした。
以下の動画はパレードの様子。場所はCongress Aveから6thストリートに入ったところです。
そして次が広場で披露されてたダンスです。コンチェロス(Concheros)→バイレフォルクロリコ(Baile/Ballet Folklorico)→ケルティックダンス?です。
なぜケルティックダンスが出てきたのかよく分からないのですが、ハロウィンの起源がケルト人のお祭り「サウィン祭 (Samhain)」と言われているので、それでケルティックダンスなのかな。彼女たちはパレードでも"Consulate General of Ireland(アイルランド総領事館)"の旗を持って歩いてました。
コンチェロスはそれぞれの年代、性別で違った魅力があるのでこれもすごい好き。
おまけ(AIタイトルアシスト)
ちなみに、今回のブログ記事のタイトルはAIタイトルアシスト機能を使ってみました。この章以外の記事を書いた後に、AIタイトルアシストをクリックすると下記の提案が上がってきました。
私の記事の中にはどこにも「華やかな」と言う単語は出て来ないのですが、その単語を出してくるあたりが、なかなかやりますね。「大集合」「彩られた」なんて単語も私からは絶対出て来ないと思う。自分では思い浮かばない単語を引っ張ってくるってのが面白いですね。
AIタイトルアシストにご興味ある方はコチラをご覧ください。
最後に
今年もカトリーナ・カトリンがいっぱい見れたので満足です。去年、この時期に近所のスーパーHEBに行ったら、カトリーナ人形を見つけてあまりにも可愛いので買いました。そしたら、つい最近、今年バージョンが発売されてるのを見かけ、これまた即買いしました。
両方とも箱はまだ開けてないです。飾って眺めてるだけ。来年も発売されるかな。
それでは、またー