はじめに
昨日、シンコ・デ・マヨに行ってきたお話を書きました。シンコ・デ・マヨはメキシコに関係したイベントなのですが、今日はそれに触発されメキシコ・トリビュートな小ネタです。
▼週末にシンコ・デ・マヨに行ってきたお話▼
タコス / Velvet Taco
先週の金曜日、つまり5月5日、シンコ・デ・マヨの日に友人と夕食にタコスを食べに行きました。Velvet Tacoというタコス専門のチェーン店です。
テキサスはメキシコに近いこともあり、タコス専門店やTEX-MEX料理店(テクスメクス、テキサス風にアレンジされたメキシコ料理)が非常にたくさんあります。この辺では、Velvet Taco以外にもタコスチェーン店としてTaco Bell, Taco Cabana, Taco Shackなどがあり、チェーン店じゃないものも含めるともう無数にあります。タコスはこの辺では日本のコンビニのおにぎりに相当するような食べ物だと思います。
日本で、タコスを外食で食べた記憶はないですが、奥さんが家でたまにタコスを作ってくれてました。子供も好きなメニューでした。その時はいつもハードシェルでしたが、こちらではソフトシェルの方が多いようです。
タコスはそこまで日本で馴染みがないと思うので、多くの方が単語の意味が分かるような、分からないような、って感じだと思います。なので以下に「タコスに関する重要用語の基礎知識」をまとめときます。これでメキシコ料理店に行っても安心です。
タコス:タコ(taco)の複数形がタコス(tacos)。元々tacoはスペイン語で軽食とかおやつの意味。沖縄のタコライスは、海兵隊員向けにタコスの具材をライスに載せたのが発祥。タコライスはタコミート(挽き肉)を使うことが特徴ですが、こちらのタコスで挽き肉を入れるのは見たことないです。
トルティーヤ:小麦粉あるいはトウモロコシで作られた皮。トルティーヤをタコス用のサイズに作ればタコシェル。トルティーヤは他の料理にも使われるので、トルティーヤがイコール、タコスを包むものを意味するわけではありません。
ブリトー:基本的にはタコスと一緒。しかし、厳密に区分する場合、トウモロコシのトルティーヤを使うのがタコス、小麦粉のトルティーヤを使うのがブリトー。私のイメージでは、ブリトーはタコスより一回り大きくて、しっかり具材を包んでいるので食べやすい。タコスは具材がポロポロこぼれるので食べにくい。トルティーヤを海苔とすれば、ブリトーは巻き寿司、タコスは具多めの軍艦寿司と言ったところ。
エンチラーダ:巻き寿司(ブリトー)にソースをかけてオーブンで焼けば、エンチラーダという名に変わります。タコス、ブリトーは手掴みで食べるものですが、エンチラーダはフォークとナイフが必要。
タコシェル:トルティーヤをタコス用サイズにしたもの。揚げてないものはソフトシェルです。レストランではさらにcorn(トウモロコシ)にするかflour(小麦粉)にするか聞かれる場合があります。揚げたものがハードシェル。私は今の所、米国ではソフトシェルしか見たことありません。
フィリング:filling(s)、日本語で言う具材のことです。
私らアラフィフ世代では、tacoと聞くとPuttin' On the Ritzを歌ってたTacoを思い出しますが、あのTacoはインドネシア生まれヨーロッパ育ちの歌手なので、メキシコとはなんの関係もなさそうです。
上の写真が、その時食べたタコス3つです。全20種類ぐらいから選べます。左がFish n' chips, 真ん中がKorean fried rice, 右がSpicy tikka chickenです。具材がイギリス、韓国、インドなので、もはやメキシコ感なくなってます。沖縄のタコライスはタコスの具材をライスに載せたものですが、今やタコスの具材にもライスが入ってます。タコシェルは料理の素材というより「食べられる食器」っていう考え方ですかね。
具材は何でもあり状態です。どこの国の料理でも、それをタコシェルで包んだら、それはもうタコスです。どこの国の人であろうとソンブレロを被ったら、それはもうメキシコ人だ、みたいな。いや、違うか。
味はどれも美味しかったです。3つ食べたらお腹いっぱいでした。金額は色々ですが、1個$5〜$8の間です。
テキーラ / STORYWOOD
メキシコのお酒といえば、テキーラ!!私、テキーラがすごく好きでよく飲んでます。好きな銘柄を中心に飲み、たまに新しいやつにチャレンジしています。最近見つけて今めっちゃハマってるテキーラを一つ紹介します。
その前に。よくSNSで「〇〇の△△が美味しかったので、オススメです!」みたいな投稿がありますが、個人的には他人の「美味しい」か「美味しくない」かなんてどうでもいいのです。私が知りたいのはただ一つ「あなたはそれをリピート購入しましたか?」ってことだけです。
通常、商品として売られているものは、不味いものより美味しいものの方が圧倒的に多いんです。あとは、その人の観点でいいので、それに値段以上の価値が見出せたか否かを知りたいんです。なので、他人にオススメするのであれば、美味しいかどうかよりもリピート購入したか否かを教えてください、といつも思ってます。
という前フリをしておいて、本日ここにご紹介させていただきますテキーラ「STORYWOOD TEQUILA」を私はもう何度もリピートしてます。部屋にこれが切れている日を作りたくないので、飲み干す前に次を用意しています。もうめっちゃ美味いと思います。この美味さの理由を語るために、まず蒸留酒の熟成について語らせてください。
蒸留酒は蒸留後、熟成という樽に入れて保存する期間があります(熟成期間のないものもある)。この熟成のやり方にはいろんな種類があるのですが、そのうちの一つに「ウッドフィニッシュ」という方法があります。
これは、仮にウイスキーを熟成させる場合、以前に別の種類のお酒に使われた熟成樽を使うことをいいます。ウイスキーを熟成させるのに、以前ラム酒を熟成するのに使っていたラム樽を使うとか、ビールを熟成させていたビール樽を使う、というのがウッドフィニッシュです。一般的に、ウッドフィニッシュにより、より豊かな風味付けができると言われてます。
で、このStorywoodというテキーラも熟成にウッドフィニッシュを使っており、スコッチウイスキー用の樽が使用されています。このお酒のラベルには「Heart of Mexico, Soul of Scotland」(メキシコの心、スコットランドの魂)って書かれています。両国の国旗も描かれてますね。なんかカッコイイ!sip slow(ゆっくり飲め)っていうのも、美味しいから飲み過ぎに気をつけろよってことでしょうか。逆説的でオシャレ!
通常熟成のテキーラはコーヒーで例えると、エスプレッソを飲んでるみたいな印象です。美味しくてもずっと飲んでるとちょっとしんどい。ウッドフィニッシュすることにより、味が優しくなります。ブレンドコーヒーになるというか。もちろん蒸留酒を楽しむために荒々しく、力強い味のテキーラも好きなのですが、今は優しい味を好んで飲んでいます。値段は私が普段お酒を買ってるSpec'sという酒屋さんで$37 /750mlです。これぐらいの金額帯のテキーラの中では、今の所私の中の一番です。
ロックはもちろん美味しいし、炭酸飲料で割っても美味しいです。私はジンジャーエール割りが一番好きです。次いでFRESCA割りも好き。炭酸で割る比率を調整すれば、お酒に弱い人でも美味しく飲めると思います。
最後に
メキシコに一度行ってみたいな、と思ってます。私の周りでもカンクン行ってきたとか行きたいって話はたまに聞くのですが、私はカンクンには興味ないです。
もっと下町に行きたい。リメンバーミーにあったような下町のリアルな「死者の日」をみたいな。
▼Austinでの「死者の日」を見学したお話▼
▼以下に記載のお酒も何度もリピ買いしてるものです▼
それでは、またー