はじめに
この週末、土曜日の夜に後輩と一緒にAustinにあるSahara Lounge(サハラ・ラウンジ)という生演奏してるバーに行ってきました。サハラというだけあってアフリカンミュージックをはじめ民族音楽に特化した演奏をやってるラウンジです。
Austinでこれまで見たことないような、なかなかのディープ・スポットでした。
Sign Bar
この土曜日の1番の目的はSahara Loungeだったのですが、ここはあまりフードメニューがなさそうだったので、すぐ近くにあるSign Barというところで軽く夕食を取ってからSahara Loungeに行こう、という計画にしました。
Sign BarとSahara Loungeの位置関係は下の地図の通りです。
あまり下調べせずSign Barというところに行ったのですが、どうやら店名のsignとは「看板」とか「ネオンサイン」という意味のsignのようでした。
一見いろんなお店が集まっているような感じがしますが、お店はSign Bar一軒だけです。あとは全部「飾りの看板」です。だだっ広い敷地に、レトロな看板をたくさん置いてます。テーブルがそこかしこに置かれているので、レトロな看板を眺めながらお酒のむって感じなのでしょうか。無駄に土地がないと成立しないコンセプトです。。。
食事を目的に訪れたバーなのですが、このバーは食べ物は置いてなかったです。「外にあるフードトラックで買ってくれ」と言われました。フードトラックは大して選択肢なくピザになりましたが、アメリカンレトロな看板見ながらピザ食べるのも、まぁ悪くはなかったです。
Sahara Lounge
そしてSahara Loungeに移動しました。入口からして、独特の雰囲気を醸し出しています。二人で「やばそうな店やったら、すぐ帰ろな」と言いながら突撃しました。
入口に入ったらまず$12払います。しかし、料金は非常に良心的でした。お酒を飲むと別途お金はかかりますが、必ず何か注文を取られる訳ではないので、何も飲まなければ追加料金はかかりません。逆に、食べ物はフリービュフェという形式で2種類のスープカレーが食べ放題(というか$12に含まれている)でした。しかも食べたことない感じの美味しいカレーでした。
このラウンジ、土曜の夜はAfrica Nightというイベントをやっています。お店に入るとちょうどAfro Jazzというグループが演奏中でした。お客さんは黒人の方が多いのかと思ってましたが、そうでもなかったです。2割ぐらいが黒人の方で、他はアメリカ、メキシカンの方が多い印象です。
以下はYoutubeにあったSahara Loungで演奏するAfro Jazzです。
Youtubeのこの演奏を聴いても「こんな音楽楽しいの?」と思われるかもしれません。しかし、実際生で聴くと激アツですよ。この手の音楽は生で聴くと魂に響くというか。人種や文化さらには時代を超えて、人間は繋がってる部分があるんやな、ということを音を通して実感できます。
そして、次にCumbia Movementというグループでした。cumbiaというのはコロンビア発祥のラテン音楽のことなので「Africa Nightとはちょっと違うんじゃない?」と思ったけど、そんなのお構いなし。お客さんは大盛り上がりでした。
演奏始まってすぐは、踊ってる人はまばらだったのですが、演奏も後半になるとお店中のお客さんがノリノリで踊ってました。私らも「同じアホなら踊らな損々」の気持ちで、この中に埋もれて一緒に踊ってました。
Cumbia Movementの演奏もYoutubeで探したけどなさそうです。実際、ノリは良かったけど、演奏はそこまで上手だとは思わなかったです。
結果、このラウンジは全然やばいところではなかったです。めちゃめちゃ楽しかったです。若い人もおじさんもおばさんも思い思いに他人を気にすることなく踊ってるので、全然踊りなんてできない私も恥ずかしくなく中に入っていけました。むしろダウンタウンの飲み屋より健全なような気がします。
土曜の夜はAfrica Night。あると思います!!!
Batch Craft Beer & Kolaches
翌日曜日の午後は、またまたこの後輩とBatch Craft Beer & Kolachesというバー?喫茶店?に行ってきました。クラフトビール、コーヒー、コラーチェを扱っているお店です。コラーチェとはチェコ発祥の調理パンのことです。
なぜこのお店に訪れたかというと、ここは日曜日にジャムセッションをやっているのです。何を隠そうこの丸坊主の後輩「ジャズギター」が趣味なのです。日本にいる頃からジャムセッションに参加してたので、ここAustinでもやってみたいとのこと。下調べを兼ねてジャムセッションをやってるこのお店に来たのでした。
ジャムセッションとは、wikipediaの説明によると次の通りです。
ジャムセッション(英: jam session)とは、本格的な準備や、予め用意しておいた楽譜、アレンジにとらわれずに、ミュージシャン達が集まって即興的に演奏をすること[1]である。特にこれを重視するバンドをジャム・バンドという[1]。類似語としてアドリブやインプロヴィゼーション(即興)がある[1]。
要は楽器ができる人達が楽器を持ち込んで、その場で集まったメンバーで即興演奏することのようです。私は音楽は好きだけど、楽器は何もできないので、そんなことができる人達をただただ感心するばかりです。
私はジャムセッションなるものを初めて聴きましたが、ほんとびっくりしました。楽器持ってる人が次から次へとステージに上がってきて、ほんの少し打ち合わせして、そのまま演奏に入ります。そして全然違和感なく、長年やってる仲間であるかのような息の合ったジャズ演奏を聴かしてくれます。
2曲ずつぐらいでメンバーが入れ替わり立ち替わり、変更するのですが、どの演奏もちゃんと聴かせる曲として成立しています。どれもジャズのスタンダード曲だと思うので(知ってる曲もありましたが、知らない曲もあった)、スタンダード曲ならここに来るような人達ならば、即興で演奏できるのでしょうね。
後輩もそのうち、この中に入って演奏してるのかもしれません。やっぱり楽器ができるってのはいいですね。それだけで言葉の壁を越えられるような気がします。
最後に
いよいよ訪れるところがAustinの観光ガイドでは紹介されないようなディープなところになってきました。と言っても一応Googleで下調べしたり、現地の人にも事前調査して、ほんとにヤバいエリアには近づかないようにしています。ご心配なく。
それでは、またー