THE TIME YOU ENJOY WASTING IS NOT WASTED TIME

テキサス州オースティン在住の単身赴任者の記録

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灯籠流しが『Love is in the air』⁈

(Image Creatorにて作成)

 

 

はじめに

先日の土曜日(10/1)、ここアメリカAustinのMueller Lake Parkで開催されたWater Lantern Festivalに行ってきました。ホームページを見る限り、Austinだけのイベントではなくて、全米各地でやっているイベントのようです。

 

 

最近、すっかり夜景やイルミネーションと暗くなってからの写真撮影が楽しくなっているので、このイベントも私のストライクど真ん中のイベントです。ネットで事前申し込みして、参加してきました。Tax Fee込みで$32でした。

 

会場に到着した時。これで7時すぎ。みんな、ランタン作成中。この後、もっと人が増えます。

 

Water Lantern Festivalとは

Water Lantern Festival、直訳すれば「水上提灯祭り」ってことかと思うのですが、Weblio辞書では、water lanternの和訳に「灯籠流し」が当てられてますね。

 

灯籠流しは送り火(お盆に帰ってきた魂をあの世に返す)の意味合いがあると思うので、お盆の終わりにやるものだと思いますが、このWater Lantern Festivalにはそのような宗教的死生観に基づいた意味合いはなさそうです。

 

日本でspookyな時期と言えば夏ですが、米国はハロウィンの時期なので、いまがちょうどいいのかもしれません。

 

Water Lantern Festival is an incredible experience where thousands of family, friends, and strangers celebrate life together. Water Lantern Festival brings together individuals from all ages, backgrounds, and walks of life to join in one emotional and memorable night. You'll cherish these moments as you witness the beauty of thousands of lanterns and the lights reflecting upon the water.

 

ランタン祭は多くの家族、友人、そして見知らぬ者同士が共に人生を祝うという素晴らしい体験です。ランタン祭では、あらゆる年齢、経歴、職業の人々が集まり、感動的で思い出に残る一夜を共有します。何千ものランタン、水面に映る光。その美しさを目の当たりにし、この瞬間があなたの心に深く刻まれることでしょう。

 

ホームページの解説を見る限り、「綺麗なもん見て、みんなで楽しもうよ」的な感じでした。アジアの伝統行事にアメリカ的な陽気さをブレンドした結果、誕生したイベントがこれかと思います。

 

日本人として思うところはありますが、我々もクリスマスを独自解釈で取り込んでるので、人のことは言えません。

 

この日の私の撮影は全て手持ち(三脚なし)です。なので、全体的にちょっと暗いです。

 

会場となった場所

場所はMueller Lake Parkと言う街中にある公園です。この公園にはMuller Lake(ミューラー湖)という大きな池があります。池の周囲を一周するのに15分ぐらいかかるかな、というぐらいのサイズです。

 

 

私は一点勘違いしてました。参加費を払わないと会場に入れないと思って、ネットで事前申し込みしてたのですが、見るだけだったら無料でした。有料なのはランタンをもらう人でした。

 

会場の様子です

なので、私は会場でランタン作成キットを1個もらってしまいました。絵心もないので、一人で描く気も起こらず、持って帰ってきました。また次回奥さんがAustinに遊びに来た時に、二人で夜中にこの1個だけ、こっそり池に浮かべに行ってやろうと思います。*1

 

ランタン作成キット。あるいはこのロウソク風のライトが寝室のライトにちょうどいいかもしれない。

 

会場の雰囲気

着いてびっくり。こんなに人が集まるイベントだとは思っていませんでした。思っていた以上に人気のあるイベントでした。子供連れの家族やカップルで溢れかえってました。でもとてもいい雰囲気。会場全体が "Love is in the air" な雰囲気でした。

 

 

そこらじゅうでカップルがチュッチュしているので、「勘弁してくれよ。それ、今せなあかんか?」と思いながら私はランタンの写真を撮ってました。

 

 

向こうも人ごみ掻き分けランタンの写真撮ってる私の姿見て思ったでしょうね。「それ、今せなあかんか?」と。いやいやいや、写真は後では撮れないので、今せなあかんのですけどね。

 

 

まぁ、でも、幸せそうな笑顔で溢れていたので、本来の灯籠流しとだいぶ違うけど、これはこれでいいイベントだなと思いました。別にランタン作らなくても、眺めてるだけでほっこりします。積もり積もった私の負のオーラもおかげさまで全て浄化されましたよ。

 

 

ちょっと残念だな、と思ったのはランタンが池一面に広がらないことです。池なので水の流れがないし、風も全くなかったので、ランタンはそれを放した岸からなかなか離れません。

 

 

結果、岸の周囲の所々にクラスターが生じるといった感じで、水面全体に広がりはしませんでした。一面に広がる光景を期待していたので、その点は残念かな。まぁ、お盆で帰ってきた魂があの世に帰っていく目的ではないので、流れなくてもいいんですけどね。

 

ランタンが岸からなかなか離れません。これが日本だったら魂の大渋滞。

 

Love is in the airは文字通りの意味では「愛が漂う雰囲気」ということですが、私の意訳ではユーミンの歌にもある「やさしさに包まれたなら」がしっくりくるかな。みんなが優しい気持ちで眺めてる。そんな会場でした。

 

 

⇧会場の雰囲気を動画で。約1分。音ありです。動画後半に会場でかかってたBGMがいい曲やなと思って調べたらNovo AmorのEmbody Meという曲でした。

 

最後に

日本ではもう長く灯籠流しなんて聞かないですよね。きっと安全面や後片付けの観点からやらなくなったと思うのですが、異国でアレンジされて実施されてる現状を見ると、本家としてちょっと残念ですよね。色々問題はあると思うけど、ぜひやって欲しいなぁと思います。

 

この女の子のランタンにはウクライナと言う文字とお花が描かれています。

 

日本は他者からの指摘を気にして、「やるなら完璧にやらなきゃダメ」って気持ちが強いような気がします。だから、それができないんだったらやらない、って判断になるのかな。でも米国を見てると、0か1かじゃなく、「楽しけりゃ完璧じゃなくていいんじゃないの」的な寛容な空気が漂っているような気がします。generosity in the air なのかな。いいお国柄ですよね。

 

それでは、またー

 

 


⇩最近気に入っている夜の撮影です。

 

⇩こちらはイルミネーションの撮影です。

 

 

*1:ほんとにやったとしても、ちゃんと回収します。