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テキサス州オースティン在住の単身赴任者の記録

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ジャックオーランタンの物語【本当に怖い話】

(Image Creatorにて作成)

 

 

ジャックオーランタンの由来

前回の記事でハロウィンとカボチャの関係をお話しました。今回は、なぜカボチャを怖い顔に加工したものをジャックオーランタン(あるいはジャコランタン)と言うのか?とその由来を調べたので、記しておきたいと思います。

 

⇩前回の記事。ハロウィンとカボチャの関係はこちら。

 

加えて、ハロウィンやジャックオーランタンの由来や起源ついて調べているうちに、実際にジャックオーランタンを作ってみたくなったので、近所のHEBでカボチャとカボチャ用carving kit(彫刻加工キット)を買ってきて、作ってみました。

 

こんなこと米国に住んでるうちにやっとかないと、日本に戻ったら絶対やらないでしょうから。

 

ジャックオーランタンの物語

ジャックオーランタン(Jack O’Lantern)の起源はアイルランドの民話のようです。いろんな国でいろんな言い伝えがあるようですので、一つの説としてお読みください。

 

この民話の主人公の鍛冶屋のジャックは酒飲みですごくケチだったようで、生前に“Stingy Jack"(ケチなジャック)と呼ばれるような男でした。

 

ある時、ハロウィンの日に下界に降りてきた悪魔を誘い、一緒にお酒を飲んでいたのですが、酒代を払いたくないジャックは、悪魔に「おれの魂をあげるから、6ペンスに化けてくれないか?」とお願いします。その願いを聞いた悪魔ですが、ジャックはお金に化けた悪魔が元の姿に戻れないように十字架と共にポケットに入れてしまいます。最後は、10年間は魂を取らないという約束で、もとの姿に戻してあげます。悪魔を騙したのです。

 

10年後、魂を取ってやろうと、また悪魔はジャックの前に現れました。ジャックは「最後のお願いだ。魂をやる前に、木の上のリンゴを取ってくれ」とお願いします。そして悪魔が木に登っている間に木の皮に十字架を刻印し、悪魔が木から降りれなくしてしまいます。十字架を消す条件として、自分の魂を取らないことを悪魔に約束させます。またしても悪魔を騙したのです。

 

なんかここまでの話は民話というより、「トムとジェリー」レベルのお話を聞いているようです。悪魔がトムジェリに出てくるスパイク(ブルドック)に見えます。「悪魔ってアホなん?約束守りすぎやろ!」っていう気がします。しかし、ここから悪魔の反撃が始まります。

 

その後、死んでしまったジャックはまず天国に行こうとします。しかし、天国の番人ペテロから「お前のような悪いやつは天国に入れてあげない」と言われます。困ったジャックは地獄に行こうとします。そして、地獄の入り口で件の悪魔と再会します。悪魔は仕返しとばかりに「お前の魂を取らないと約束した。だから地獄には入れてあげない」と言います。

 

彷徨うジャック

 

結局、ジャックは天国にも地獄にも入れてもらえず、永遠に彷徨う羽目になってしまいました。永遠の暗闇を彷徨うことになったジャックに悪魔は火の玉を差し出します。ジャックはそれを道端で拾ったカブで作ったランタンに入れます。ジャックはそのランタンを持って今もどこかを彷徨い続けている、というお話です。

 

アイルランド人は、元々は“Jack of the Lantern"と呼んでいたようですが、今は短縮され“Jack O’Lantern”となっています。これがジャックオーランタンの物語です。"of the"ってO'に略すんですね。もしかして、時間を表すo'clockってof the clockの短縮形?と思って調べてみたら、そうでした!知らなかった。

 

ハロウィンの時期は、ジャックはじめ黄泉の国を彷徨っている悪霊が地上に降りてくると信じられているため、自分たちの家に入ってこないように恐ろしい顔を彫ったカブを外から見えやすい窓やドア付近に置いて、ジャックや悪霊たちが入ってくるのを防いだそうです。これがハロウィンの起源です。

 

ジャックオーランタンの作り方

このようなことを知ってしまうと、私も悪霊が部屋に入って来ないようにジャコランタンを作らないといけません。

 

そこで、まず近所のスーパーで子供用のカボチャ加工キットとハロウィン用のカボチャ(食用ではない)を買ってきました。

 

カボチャ$2, 加工キット$4.2でした
左:キット付属本の表裏、右:作り方の手順

 

次に、カボチャの上部をカットし、中のタネを取り出しました。何を隠そう、私はカボチャのタネを取り除く作業は今回が人生で初めてでした。タネとそれにまとわりつく紐みたいなやつはヌルヌルして気持ち悪かったです(小学生の感想文!)。

 

加えて、タネの形がカメムシに見えるんですよね。うー、キモチ悪い。『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の地下道で女性(ウィリー)が虫だらけの穴に手を入れるシーンがありましたが、それを思い出しました。

 

カボチャに手を入れる瞬間の私はこんな感じでした

 

キットに入ってるヘラみたいなやつの存在意義が分かりませんでしたが、カボチャの中に手を入れたとき、その使い道を理解しました。ヘラで中を綺麗に取り除いた後、軽く水洗いしました。キッチンペーパーで水気を取り除いた後に、ボールペンで下書きしました。

 

左:タネを取り除いた後、右:下書き

 

下書き線に沿って、キットの小型ノコを入れていきました。子供の頃やった縁日の型抜きを思い出します。これぐらいのサイズであれば約15分で切り抜き完了です。特に切り取り難いってことはなかったですが、子供用おもちゃということもあり、切れ味は良くなったです。15分やってると結構指が痛くなってきました。残っているボールペンの跡はメラミンスポンジで軽く擦ると、綺麗に取れました。

 

切り抜き後

最後にロウソクを入れて完成です。ロウソクは持ってないですが、先日Lantern Festivalに行ったときに予期せずランタン作成キットをもらいました。それにロウソク風の小型ライトが付いてたので、それを使いました。

 

小型ライトを入れてみた

 

ロウソク風に揺れるライトなのですが、写真じゃ分からないなと思い、動画も撮影しました。寝室のベッドの上に置いて撮影しました。音あり、約30秒です。

 

初めてのジャコランタン作りですが、まあまあの出来です。この出来なら、私の部屋にジャックも悪霊も入ってこないでしょう。

 

⇩日本のAmazonでも下記のようなツールは売ってるみたいです。

 

本当に怖い話

何が本当に怖いって、アラフィフのおじさんが夜中に一人でお酒飲みながらジャコランタン作りしているのが怖いですね。しかも動画まで撮って。自分の同い年の友人が一人で夜中にこんなことしてたら、怖いわ〜

 

以下の写真は去年のハロウィン時の自撮り写真です。アラフィフ一人暮らしのハロウィンの過ごし方、去年に続き今年も迷走中です。

 

ハッピーハロウィーン!

 

それでは、またー

 

⇩ロウソクはこの時もらったキットに入ってたライトを使いました。

 

⇩コチラはある意味、怖い話。秋の夜長にどうぞ。