THE TIME YOU ENJOY WASTING IS NOT WASTED TIME

テキサス州オースティン在住の単身赴任者の記録

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二十年ぶりにシカゴで橋を渡る

(Image Creatorにて作成)

 

 

シカゴ出張

今週、久しぶりの米国内出張がありました。一泊二日でシカゴです。オースティンからシカゴは、飛行機で2時間半です。同じ中部時間なので時差はありません。距離は2000km弱。私は日本では兵庫県に住んでいますが、距離的、方向的にも兵庫から北海道の北見に行くような感じです。

 

 

シカゴは私が社会人になって数年目に初めて海外出張に行かせてもらった場所です(公私含めて初めての海外だった)。それ以降、この地には行く機会がなかったので、二十数年ぶりの再訪になります。一度しか行ったことない場所ですが、思い入れのある場所です。

 

20年前とは、私が勤めてる会社は違うし、業界も全く違います。今回のシカゴ出張は、仕事をつつがなく遂行することがもちろんメインなのですが、気持ち的には当時の自分に会いに行くような気持ちで行ってきました。

 

今回のシカゴ

シカゴは人口約270万人で、米国内ではニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐ人口です。オースティンの人口が約100万人なので、規模が違います。ダウンタウンの大きさも人口比率以上にオースティンと差があるなと思いました。人口比だと2.7倍ですが、ダウンタウンの規模は4〜5倍は違うんじゃないかと思いました。兎に角、でかい街でした。

 

ピザを食べに行く途中の景色。360度こんな感じ

今回の出張のメイン目的はお客さんとの打ち合わせ、会食だったのですが、その前に、同じ会社の方と事前にホテルで落ち合い、お昼に二人でシカゴピザを食べてきました。

 

Lou Malnati's PizzeriaのMalnati Chicago Classic
シカゴスタイルのディープディッシュ・ピザ (deep-dish pizza)です。

 

その方は、生まれがシカゴ、育ちがテネシー、今がテキサスで私と同じ会社という方です。今でもシカゴには親戚、知人がいるらしく、たまに訪れているそうです。食事しながらシカゴのことを色々教えてくれました。

 

シカゴはダウンタウンは楽しいけど、ちょっと郊外になると退屈な街だ、とかイタリアンマフィアが最初に住み始めた街だから未だにマフィアの名残があるけど、イタリア料理は最高に美味い街だ、とか。シカゴでの高層ビルの抜きつ抜かれつの歴史とか。あと、昔付き合ってた彼女が今シカゴに住んでて富豪になってるとか笑。

 

仕事は夕刻からお客さんと打合せおよびその後の会食でした。商談は上手くまとまったように思います。

 

Millennium Park

1泊2日なので、自由な時間はあまりなかったのですが、2日目の朝にホテルの周りを一人で散歩してきました。約1時間散歩しました。テキサスではたとえ朝でも1時間も外を歩くと汗だくですが、シカゴは快適でした。ジャケット無しで歩いて、ちょうど気持ちいいぐらいの気温でした。

 

気温は大丈夫でも徒歩なので、行ける範囲に限りがあります。でも次の2箇所には行きたいな、と思ってました。まず一つはMillennium Parkです。もう一つは、20年前に橋の上で撮影した写真があるのですが、同じ場所に行きたいなと思い、探して行ってきました。

 

ホテルからミレニアムパークに向けて歩いている途中。正面に見えるのがTrump International Hotel and Tower、トランプさんが建てたビルで全米で4番目の高さを誇る

 

ミレニアムパーク入ってすぐにあるWrigley Square(リグレー広場)

 

Cloud Gate(雲の門)と言う名のオブジェ。ニックネームは「The Bean」(お豆さん)。このサイズをこれだけポリッシュ加工するのは大変だったでしょうね

 

Crown Fountain(王冠の泉)と言うオブジェ。これ人の顔が次々と変わるし、たまに口からピューッと水が出るのです。

口から水が出るところも見れたのですが、写真に撮り損ねました。興味ある方は下記をご覧ください。

Crown Fountain - Google画像検索

 

DuSable Bridge

そして、もう一つの今回の出張の裏目的。22年前に撮影した下の写真と同じ場所に行きたいな、と思っていました。

 

結果的に同じ場所を見つけ、それがDuSable Bridgeだと言うことが判明しましたが、見つけるまでは橋の名前も、撮影した場所も分かりませんでした。

 

2000年5月撮影。3人のうち左が私。

そして見つけました。同じ橋を。橋の欄干は当時と変わっていますが、背後にあるビル群の景色からここで間違いないと思います。

 

2022年8月撮影。DuSable Bridge

橋を見た瞬間に、欄干こそ違ってますが、「あー、なんかここっぽい!」と思いました。橋を渡っている間に22年が一気に走馬灯のように流れた気がしました。

 

ちょうど22年前、この出張にいく少し前に後の奥さんと知り合っています。まだ付き合ってなかった気がするけど、この出張中にお土産を買った記憶があります。今やその二人の間にできた二人の子供が大学生になり、家から出ていってしまいましたからね。

 

後でGoogle ストリートビューのタイムマシン機能で2009年4月に橋の欄干の取り替え工事があったことを確認しました。タイムマシン機能、恐るべし。

 

仕事については、この数年後に色々あって私は会社も仕事内容も大きく変わります。もし当時の自分が今の自分と出会えたら、当時の自分は今の自分になんと言うでしょう?「頑張ったな」と言ってくれるでしょうか。それとも「この仕事気に入ってるのに、なんで仕事変えるねん」と怒られるでしょうか。

 

逆に今の自分は当時の自分に、なんと声かけるでしょう。「その調子で頑張れ」と言うでしょうか。「英語はもうちょっと真面目に勉強しろ。お前のせいで俺が苦労している」と言うでしょうか。

 

この短い橋を渡る間に、さまざまな感情が湧いてきました。私にとってとても意味のある橋渡りでした。まさに"This bridge means a lot to me. "と言う表現がぴったりに思います。

 

きっと当時はなかったと思うのですが、川沿いにRiverwalkと言う歩行者専用道路ができてました。そこからDuSable Bridgeを撮りました。

 

おまけの雑談

帰りにシカゴの空港で乗るべきターミナルまで着いた時、時折日本語を耳にするなー、と思ったら近くに日本行きのJALのゲートがありました。私はオースティンに帰るのでAmericanのゲートです。「あー、めっちゃこっちに乗りたい!」と思いました。

 

JAL飛行機の写真だけでも撮りに行こうと思って、JALのゲートに行ったのですが、JALのゲートだけ異様な雰囲気でした。今や空港といってもほとんど誰もマスクをしていないのですが、JALのゲート周囲だけマスク着用率が異常に高いです。少し離れて眺めると、「ここだけ何が起こってるんや?」って感じに見えました。日本人は真面目です。日本に着いてから付ければいいのに、海外でもちゃんとマスクしてますよ笑

 

左:帰りに乗った飛行機、右:乗りたかった飛行機

 

それでは、またー