はじめに
前編からの続きです。
⇩まだの方はこちらを先にどうぞ。
たまに虫の写真が挟まれますが、本文とは関係ないです。自称、写真ブログなので、写真を入れなきゃなーと思って入れてるだけです。どれもテキサスで撮ったものです。
本日の目次です。
ストレスチェックの結果から
私はどうやらストレス耐性についてはかなり高い方のようです。年に1度会社でストレスチェックなるものが実施されるのですが、毎年私のストレス度は安全域です。
私の点数を覗き見た後輩から「○○さんは、立場上もっとストレスを感じなあきませんよ」と注意されたぐらいです。「もっとストレスを感じろ」って後輩から言われるって、どんな先輩やねん、と思いますけど。
ストレスチェックの結果や、周囲でメンタルヘルスの不調を訴える人の話を聞いたりして、私は次の2点で、大きく違うなと感じています。
一つ目は、他人から怒られたり、嫌われたりすることに対してあまりダメージを受けないところ
二つ目は、自己肯定感が高いところ。
一つ目については、もちろん他人から嫌われたり、怒られたりしたら、嫌な気持ちにはなります。なるべく怒られないようにしよう、嫌われないようにしよう、という気持ちは根底にあります。しかし、そうなった場合に、嫌な感情が長く続かないのです。
二つ目については、一つ目の特性ともリンクしてると思うのですが、常に自分を認めてあげている自分がいるような気がします。
例えば、仕事がうまく行かなかった時、上司から叱責を受けたことは過去何度もあります。しかし、そんな時、口では「すみません」と言いながら、心の中では、「私が担当したからこの程度の失敗で終わったけど、他のやつにやらせてたらもっと大きな失敗になってたよ」と本気で考えるのです。他人から叱責されても、自分で自分を叱責することは絶対ありません。
自分はこういう性格で人生を送ってきてるので、それが普通なのですが、ストレスチェックの結果や周囲の人を見てて、「あれ?自分ちょっと違う?」って気づき出したのは、前編に記載した研修を受けてからのここ10年ぐらいでしょうか。
ストレス耐性の獲得
で、この2つの特性をどこで手に入れたのかな、と振り返ってみると、キーワードは3つあると思います。
「安心感」「愛情ある叱り」「ポジティブ」です。
ポジティブは明朗さ、健全さなどで置き換えてもいいかと思います。暗黒面(ダークフォース)じゃない側です。
安心感を与える
人を強くするのは、「自分がどんな状況になっても、自分の味方になってくれる人がいる」という安心感です。
つまり、後ろ盾=安心感、です。
私は、両親、妻、(数人だけいる)親友は、どんなことがあっても私の味方であり続けてくれる人だという安心感を常に持っています。心の拠り所と言っていいかもしれません。
私が犯罪を犯すことはたぶん無いと思いますが、仮に犯罪を犯しても味方であり続けてくれると思っています。(子供もここに入れたいですけど、犯す犯罪によっては、子供は離れていくかもしれないなと思って、入れるのはやめました。)
実際、私は中学生の時に一度警察に補導されたことがあります。警察に連れて行かれ、その後、学年主任に引き渡され、その後、両親が迎えに来ました。
家はまあまあ厳しかった家だったので(普通にビンタとかされてましたし)、帰ったらシバかれることは覚悟してたのですが、この件に関しては一切怒られなかったです。帰りの車の中で一言「信じてるからな」とだけ言われたような気がします。
それから、後日一緒に学校に行って、先生に謝ってくれたり、「ほんとはええやつなんです」的なことを父親が言ってくれてました。
その時に、「あっ、普段はシバくけど、こう言う時は守ってくれるんや」と思ったと同時に、自分のために頭下げてる父親を見て「悪いことをしちゃいけない理由」を本質的に理解したと思います。
こうやって得る安心感というのはその後の長きに亘り非常に大きな力になると思います。この安心感があるおかげで、特に好きでもない人から嫌われようが、陰口を叩かれようが、ほとんどダメージがないのです。
自分には戻るべきところがあり、守ってくれる人がいる、という安心感がありますから。
親として、子供の未来の配偶者や親友はどうすることもできませんが、子に安心感を与えることはできると思います。その方法は「外の世界から守ってあげる」ことです。
子供を家庭内で叱るのは全然いいと思います。しかし、それ以外の世界(学校とか世間とか)から子供が責められた時は、親が全力で守ってあげるのです。たとえ子供に非があったとして、叱るのは帰ってからにしましょう。外の世界で起こったことは、最後は親が守ってくれる、という気持ちが安心感になります。
この考えは仕事にも通じます。自分が課長だとします。課の中で、課に属する部下を厳しく指導するのはありです。しかし、課の外のメンバーから課のメンバーが責められた場合は、盾となり守ってあげましょう。
一緒になって責めるのは、最悪の対応です。二度とあなたのために、と思って協力してくれることはないでしょう。
愛情を持って叱る
自己肯定感を育ませるには、愛情を持って叱る・指導することだと思います。気をつけないといけないのは、いくら愛情があっても、「お前はダメだ」的な人格攻撃をしてしまう人はいると思うので、その点は十分に気をつける必要があります。あくまで、行為に対して叱る・指導するのであって、決して人格の部分に攻撃してはいけません。人格攻撃は、確実に自己肯定感を奪っていきます。
最近は、体罰に目が行きがちですが、本質は愛情があるかどうかです。愛情があれば、子供相手なら多少のビンタはありだと思ってます(ここは異論があるところかもしれません)。
愛情がなければ、言葉で叱ることすら意味がないと思います。仕事も同じです。部下に厳しくいう時は、育って欲しいと本気で思っている時だけです。
子供も部下もアホじゃないんですから、背後にある愛情の有無は絶対見抜くはずです。
ネガティブな言葉は使わない
「心がネガティブだから、ネガティブな発言をするのか」のか、
「ネガティブな発言をするから、心がネガティブになる」のか、
どちらだと思いますか?
私は後者だと思っています。発言が先で心が後です。きっとこのことは日本人は昔から気づいています。
「笑う門には福来る」という言葉があります。これは「笑う」から「福が来る」のです。決して逆ではありません。
この「笑う」というのは文字通りのスマイルの意味だけでなく、きっと、「ポジティブな言動をする」という意味が含まれていると思います。そして「福が来る」というのは、きっと「心がポジティブになる」ということを言っているのだと私は解釈しています。
ネガティブな言葉は意識して使わないようにしましょう。嘘でもポジティブなことを言うのです。前編で、コアが後天的なもので覆われる、ということを書きました。ポジティブな言葉を続ければ、少しづつコアがポジティブなもので覆われていきます。
もし、子供や部下がネガティブワードを使ったら、やんわり「そうじゃないよ」ということを繰り返し繰り返し諭してあげましょう。
私は「絶対ネガティブな言葉を発しない」とは言いませんが、意識して使わないようにしています。特に子供、部下の前では意識してネガティブワードは使いません。
唯一、奥さんと二人で飲んでるときのみ、弱音を吐くことはあったと思います。それだけです。
最後に
長々と書きましたが、子供や部下のメンタル面にも配慮して、叱ったり、指導したりしているわけですが、気をつけているポイントは以下の3つだけです。
- 安心感を与える。⇨ 外の世界から守ってあげましょう!
- 愛情を持って叱る・指導する。⇨ 人格攻撃は絶対ダメ!
- ポジティブ発言を心がける。⇨ 笑う門には福来る!
私は医者でもカウンセラーでもないので、医学的知見に基づいて書いてるわけではありません。経験に基づいて書いてるだけです。それでも、皆様の参考になる部分が少しでもあれば、幸いです。
それでは、またー