THE TIME YOU ENJOY WASTING IS NOT WASTED TIME

テキサス州オースティン在住の単身赴任者の記録

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【2024年4月8日】皆既日食が今から楽しみなのだ

(Image Creatorにて作成)



 

はじめに

2024年4月8日に米国にて、日食が起こることが分かっています。

 

日食には皆既日食金環日食がありますが、皆既日食です。日食が観察できたとしても、ほとんどの地域では部分日食であり、完全な皆既日食や金環日食が観察できる地域はほんの僅かです。

 

しかし、2024年4月8日の日食は、私が住むテキサス州Austinでは完全な皆既日食が観察できるエリアに入ってます。この皆既日食はGreat American Total Solar Eclipse(グレートアメリカ皆既日食)と名付けられています。「皆既」って馴染みのない言葉ですが、「既」には「食べ尽くす」という意味があるので「皆既」で全部食べ尽くす、という意味です。

 

私は一応、写真が趣味で、天体現象も好んで撮影する対象の一つなので、今からすごく楽しみにしています。まだまだ先の話なのですが、日食観察の準備も兼ねて予習・復習した内容を記しておこうと思います。

 

日食とは

日食とは何かを簡単におさらいしておきます。

 

月は直径3,476km(地球の約1/4)、太陽は直径139万km(地球の109倍)で、太陽は月の約400倍大きいです。

 

しかし、地球からの距離で考えると、月より太陽の方がはるかに遠いので(約400倍遠い)、結果的に、地球からの見た目の大きさは、月と太陽はほぼ同じになります。この「見た目の大きさがほぼ同じ」っていうのが、非常に大事なポイントになります。

 

話は変わり、月が地球を回る、あるいは地球が太陽を回る公転軌道は、綺麗な円ではなく、楕円軌道を描きます。従って、地球からの月や太陽の距離はある範囲の中で近づいたり、遠ざかったりしています。これが理由で、見た目の大きさが太陽より月の方が大きくなる時もあれば、月より太陽の方が大きくなる時もあります。太陽は直接見れないので、あまり大きさが変わってる実感はないですが、月は満月を見た時に、小さいなと思ったり、大きいなと思うことがありますよね。

 

太陽より月の見た目の方が大きい時に、両者が重なると皆既日食(月が完全に太陽を隠してしまう)です。太陽より月の見た目の方が小さい時に、両者が重なると金環日食(リング状の太陽になる)です。自分より太った人の背後に隠れるのが、皆既日食。逆に、自分より細い人の背後で隠れきれてないのが金環日食と思ってもらえればいいです。

 

ただし、皆既日食にしても、金環日食にしても、太陽と月の中心が綺麗に重なった状態が観測できるのは、地球上でほんの僅かな領域で、大半は中心がズレた日食(つまり、それが部分日食)になります。

 

と、ここまで分かると、太陽と月の関係において、大きさは400倍ですが、地球からの距離も400倍というのが偶然なのか、何か理由があってそうなってるのか気になってきませんか?必然なのか、偶然なのか。。。でも、それは秘密です笑

 

▼皆既日食、金環日食の違いを動画で▼

 

2024年4月8日の皆既日食

以下の動画はwikipediaからの引用です。中心の黒い点が皆既日食が観察できるエリアです。メキシコ→テキサス州→アーカンソー州→オハイオ州→ニューヨーク州という流れで進んでいきます。

 

皆既日食の観測領域

 

灰色の円領域が部分日食が観察できるエリアです。この黒い点が私の住むテキサス州オースティンに重なります。部分日食は残りの人生で見れる可能性はあるかもしれませんが、皆既・金環日食が見られるチャンスは、私の人生でこれが最後になるかもしれません。

 

と思って、今調べたところ日本では、2030年6月1日に北海道で金環日食が、2035年9月2日に北陸から関東にかけて皆既日食が、2041年10月25日に福井から浜松にかけて金環日食が、2063年8月24日に函館・青森で皆既日食が、それぞれ観察できるようです。函館のやつは万が一、生きてても動けなさそうだから、残されたチャンスはあと3回かな。

 

▼Google Mapでの皆既日食観察エリア▼

 

過去見た日食

日本では2012年5月21日午前7時台に金環日食が観察されました。私はその日、その時刻に出張のため伊丹空港にいました。伊丹は金環日食と部分日食の境界エリアでした。飛行機に乗る前に撮影した写真が下になります。

 

どうやってこの写真を撮ったのか覚えてないのですが、意外と上手く撮れてます。EXIFを見るとFUJIFILM FinePix F770EXRってなってます。きっとこの写真を撮りたくて、コンデジを持っていったんだと思います。

伊丹空港の外出たとこの本屋さんの前です。木の葉の影が三日月状になってます。太陽が三日月状になると、木漏れ日の影(ピンホールによる影)も三日月状になるってのが面白いですね。日食の写真に「天地明察」のポスターが映り込んでるのも面白い。

飛行機に乗らないといけないので、時間なかったのですが、この三日月状の太陽と影が見られて感動した記憶があります。

 

皆既日食に向けて

●皆既日食は何が見れる?

2024年4月8日の皆既日食は、お天気が良ければ有給休暇を取ります。万全の体制で撮影に臨みます。2012年の時は、出張だったし、まだ一眼カメラをもってなかったです。今は一眼カメラがあるので、広角でも望遠でも撮れるので、どうやって撮ろうか悩みます。皆既日食が観測できる時間はわずか4分程度です。レンズを交換する時間はなさそうなので、広角か望遠のどちらかに決める必要がありそうです。

 

皆既日食で見られる現象には以下のものがあります。

  • 昼間なのに星が見れる(広角)
  • ダイヤモンドリングが見れる(望遠)
  • プロミネンス・太陽コロナが見れる(望遠)

やっぱり、望遠の方がいいかなぁ。

 

●当日のお天気を占う

皆既日食は地球になにが起ころうとも生じるのですが、あとはお天気次第です。当然ながら曇り空や雨なら観察できません。晴れることを祈るだけです。では、来年の4月8日のお天気を占うために、Austinの過去の4月8日の天気を見てみます。

 

左:2023/4/8、右:2022/4/8
左:2021/4/8、右:2020/4/8
左:2019/4/8、右:2018/4/8

過去6年を調べた限り4月8日が曇りなのは2023年だけ。あとは晴れています!確率80%で晴れ。これは期待できます!なんとか晴れて。もう、お願い!!!

 

●気分盛り上げグッズ

ネットではすでに2024年4月8日の皆既日食関連グッズの販売が始まっています。見てたら欲しくなってしまって、Tシャツと太陽観察用メガネを買ってしまいました。

皆既日食の関連グッズ

もう今から、盛り上がってます!

 

▼例えば、こういうサイトで購入可能です▼

 

最後に

ちなみに4月8日は、私の奥さんの40何回目かの誕生日です。この時奥さんもAustinに来れたらいいんですけどね〜。

 

それでは、またー

 

▼こちらは2023/10金環日食レポートです▼

 

▼天体現象じゃないけど、国際宇宙ステーションを撮ってみた▼


▼天体現象じゃないけど、雷撮ってみた▼