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テキサス州オースティン在住の単身赴任者の記録

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隔離を巡っての保健所とのやり取り

(Image Creatorにて作成)

隔離を巡って保健所とのやり取りがありました。経緯をまとめておきます。

最初に

以下に記載することは私がここ2日間で経験したことですが、私の認識・理解が間違っている部分もあるかもしれません。もしこれから日本に帰国される方がお読みになるなら、参考程度で見てください。

また状況は時々刻々と変化していますので、私と同じスタンスを取ったからといって同じ結果になる保証はないことをご理解ください。

濃厚接触者とは

前記事でもお伝えしたように私が日本への一時帰国に使用した便から、COVID陽性者が出た、と厚労省からメール連絡がありました。その後、さらに私に「濃厚接触者である可能性が高い」とアプリMySOSへの連絡、および関空検疫所からの電話と2方向から連絡がありました。

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厚労省からのメール

ただ、ここで大事なことですが、現時点でその同乗の陽性者がオミクロン株と特定されたわけではありません。従来株の可能性もあるので、MySOSの連絡では私を濃厚接触者と断定せずに「濃厚接触者の可能性」と言う表現を使っています。オミクロン株の同定には4〜8日ぐらいの日数が必要なようです。なのでこの時点では、オミクロン株か従来株かは分からないけど、とにかく陽性者が出た、という連絡になります。

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MySOSに届いた連絡

ちなみに、従来株の場合、陽性者と同じ列か前後2列の座席だった同乗者が濃厚接触者と定義されます。オミクロン株の場合、同じ便の同乗者全員が濃厚接触者と定義されます。

つまり、結果的に従来株であれば、私は濃厚接触者ではないし、オミクロン株であれば、濃厚接触者ということになります。

保健所とのやり取り

次に、私が帰る予定である地元を管轄する保健所から電話がありました。「濃厚接触者の疑いがあるので、3日間の強制隔離が終わったら、次に別のホテルで11日間(合計14日間)の隔離に入ってください」と言ってきました。ホテルは私の地元から車で1時間もかかる市外のホテルでした。

この時初めて知ったのですが、最初の3日間の強制隔離は空港検疫所の担当になるようです。一方、その後の11日間の隔離は、各地元の保健所の担当のようです。

その電話で、私は保健所の方に次の質問をしました。「最終的に従来株であることが判明したら、その時点で自宅待機に移行できるのか?」と。しかし、これに対する明確な返答はありませんでした。

返ってきた答えは「厚生労働省のHPにオミクロン株と判明すれば記載されます。それを確認してください。」と的外れな答えです。しかも、そのHPは私も把握していますが、陽性者が乗っていた便名まで記載されていないので、自分が濃厚接触者か否かを判断するためには、役立ちません。そのことを指摘すると、また口籠もります。

参考:新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者等の発生について(空港検疫)

 

結局、現状のシステムでは、同乗の陽性者がオミクロン株か従来株かは第三者から判断ができないようになっています。私は「この点が明確にならない以上、ホテルでの隔離は拒否します」と言う態度を貫きました。

また、この14日間の隔離は「要請」なので「保健所が用意した隔離施設に入る/入らないは罰則のないお願いベースの隔離」と私は認識しています。従って、こちらが「Yes」と答えない以上、強制的に連れて行くことはできないと思っています。保健所は自分の管轄エリアから、オミクロンを出したくないでしょうから隔離施設に入れたい気持ちは分かりますが、承諾はできませんでした。

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入国後の流れ

保健所の判断

最終的に、保健所は「じゃあ自宅での待機でいいです。その代わり、自宅に保健所のものが一日置きに訪問して、PCR検査及び体温測定を実施させていただきます」と言う。そんなの全然問題ないので、「じゃあ、そうしてください」と言うことになりました。仮にホテルに入っても同じ頻度でPCR検査は行われます。

私の言い分

私は保健所の業務を圧迫するという意味で申し訳ないな、という気持ちはあります。また、同乗者がオミクロン株か従来株かが分からないのに、家族のいる自宅に戻ることに抵抗も感じます。しかし、一方で2日に1回PCR検査を受けることになるので、そこまでリスクの高い行為でもないと考えています。

私が何を言おうが、私の判断に批判はあると思います。しかし、オミクロン陽性者の便名や座席番号を同乗者に公表しない厚労省の姿勢に、不信感が拭いきれません。

加えて、従来株の可能性もあるのに十把一絡げにオミクロン株の処置が適用されることに対して、帰国者の人権が軽視されているような気がして、どうしても納得はできませんでした。

最後に

本日、再度PCR検査を受け陰性が確認されました。これでようやく今晩には家族と再会できます。家族との時間を大切にしたいので、このブログの更新は米国に戻るまで一旦休止します。

みなさん、メリークリスマス!& 良いお年を!