こちら米国の11月末はブラックフライデー、サイバーマンデーと1年で最も購買意欲を掻き立てられる週でした。私は最近まで特に欲しいものはなかったのですが、先日Thaksgivingの日に泊まったキャビンにてレコードで音楽を聴いてからレコードプレーヤーがすごく欲しくなっちゃいました。
Amazonで調べたら、いっぱいあります。値段はピンきりですが、安いものだと$100もしません。で、買っちゃいました。ほんと安いやつですよ。$100もしないやつ。(誰に言うてんねん、って感じですが)
なんで欲しくなったかというと、キャビンで夜レコード聴いているときに、ふと思ったんです。普段から携帯のストリーミングで音楽かけてますが、ほぼBGMになっているというか、ただ垂れ流してるなって。ストリーミングって、なんでも聴けることと引き換えに、ちゃんと聴いてないなってその時思いました。
だってストリーミングになってから、気に入った曲は見つけても、愛着の湧く曲を見つけられてないですもん。レコードをかけると、ちゃんと聴こうっていう気になります。なにより、あのアナログ感が少し暖かい雰囲気を醸します。だって、私に音楽聴かせるために健気にクルクル回るんですよ。メンテナンスもいるんですよ。いじらしくないですか。
プレーヤーはネットで買えるのですが、肝心のレコード屋ってAustinにあるのかなと調べてみれば、私のアパートから車で15分以内に5件ほどありました。思ってたよりあって、安心しました。早速どんな感じか見に行こうと思い、そのうちの1件に行ってきました。レコードがたくさん置いてあるあの雰囲気。いいですねー。
私はCD世代なので、自分でレコード購入したことは1度もないんです。でもCDショップでジャケットを眺めるだけで、楽しい時間を過ごせたことを思い出します。初めてのレコード屋さんでしたが、中古なら$1~10ぐらい、新品で$20~40で売ってました。3枚買っちゃいました。中古ですよ。ほんと安いやつ。
3枚のなかには、結構パチパチというノイズが頻繁に入っているものもあったのですが、それもまた良しです。ありゃ、きっと焚き火と同じ「1/fゆらぎ」ですね。レコード聞きながらウィスキー飲むと、お酒がいつもの倍、美味しくなります。
調べてみると米国の音楽市場は今やストリーミング市場が圧倒的です。CDとダウンロード市場が大幅縮小する一方で、レコード市場が10年ほど前から増加に転じてます。いまやCDの売上を抜いているらしいです。どれか一つってわけではなく、「便利なストリーミング、癒やしのレコード」といった使い分けでしょうね。ソニーが国内でレコード生産工場を再稼働して、今年は24時間フル稼働になってるというニュースも最近見ました。増えた「おうち時間」とも相性いいんでしょうね。
別に業界のまわしもんちゃいますけどね。なんかレコードプレーヤー欲しくなって来ませんか?今ならまだサンタへのお願い間に合うかもしれませんよ。