THE TIME YOU ENJOY WASTING IS NOT WASTED TIME

テキサス州オースティン在住の駐在員。無駄な時間も楽しく過ごせば、無駄な時間じゃない!

ビール作りにチャレンジ(2)『一次発酵編』

 

はじめに

クラフトビール作りの続報です。


Amazonでビール作りキットを購入し、先週土曜日に初めてのビール作りに挑みました。その日のうちに1ガロン瓶に麦汁を入れ、そこにイースト菌を投入するところまでやりました。この後は発酵過程に入るので、2週間そのまま放置する予定です。

 

⇩麦汁を作ったお話はコチラ

atx-domain.com

 

 

トラブル発生!

通常、麦汁にイースト菌を投入すると、すぐさま発酵が開始され、麦汁の表面には発酵による泡がいっぱい出てきます。

 

私は麦汁を作ったのが土曜日の午後だったのですが、夜になっても全く泡が出てきません。翌日曜日も1時間に1回ぐらいの割合で、「どうなってるやろ…」と状況確認するのですが、私の麦汁からは一向に泡が出てきません。

 

もう気分は、ビール作りではありません。なにか生き物を飼っている気分です。あるいは卵を温めている親鳥の気分です。イースト菌が生きてるのか、死んでるのか気が気ではありません。


たまらず日曜日の夜に、師匠(ビール作りを見学させていただいたご主人)に麦汁の写真を送って、意見を請いました。そしたら、『イースト菌が死んでるかも。新しいイースト菌を追加したほうがいい』との返事でした。

 

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師匠に送った写真がこれです。これが日曜日の午後の状態。発酵してる気配が一切なし。

 

新たなイースト菌の購入

月曜日の朝、一縷の望みをかけ確認しましたが、やっぱり泡は出ていません。寒いのかな、と思って寝る前にタオルで包んでみたのですが、効果なしです。

 

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そりゃ、卵を孵化させてるわけじゃないんだから、温めても生き返りませんよね…

 

この瞬間、『今日のお昼休みに新しいイースト菌を買いに行こう』と決めました。幸い、職場から車で15分ぐらいのところにAustin Homebrew Supplyという家庭でお酒の醸造をする人向けのショップがあります。

 

お昼休みにダッシュで飛び出し、そのお店に行きました。初めて行く店なので、どんな感じか分からないし、ドキドキしながら店内に入りました。

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Austin Homebrew Supply

 

そしたら、入るなり目の前のカウンター越しに、ごっつい顎髭を蓄えた店員さんがこちらを睨みます。米国の人にしては大柄ではないけど、ワイルドさは十分の初老のおじさんでした。ここからは、ワイルド店長と私のやり取りです。

 

店長「何か、お困りかい?ぼうず」

「週末に麦汁を作ったんだけど、2日経っても発酵が起こらないんだ。だからイースト菌を追加で入れたいんだ」

店長「そりゃ、困ったな、ぼうず。どんなビールを作ろうとしてるんだ?」

「Oak aged IPAだよ」

店長「付いてきな。(売り場に付いていく)これだ。これが万能イーストだ。これを入れてやりゃ、生き返るぜ」

「これを全部入れるのかい?」

店長「これは5ガロン分だ。1ガロンだったら、これの1/5を入れてやれ。残りは封をして、冷蔵庫で保存しろ。6ヶ月は保つぞ」

「わかったよ。で、これを入れた後で、瓶を振るのかい?」

店長「入れた後で振るんじゃねー。入れる前に振るんだ。入れる前に撹拌して、その後に優しくこのイーストを入れてやれ。入れた後は絶対振るんじゃねーぞ」

「わかったよ!ありがとう!」

店長「頑張れよ。ぼうず」

 

とまあ、多少デフォルメされてますが、交わした会話の中身は大体こんな感じでした。そして、購入したイーストが下の写真になります。

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購入したイースト菌。$5でした

ちなみにAmazonで購入したスターターキットに作り方マニュアルが入っているのですが、それはイースト菌を麦汁に入れた後で、麦汁を撹拌するように記載されています。だから、気になって店長に確認したのですが、店長は「入れた後は振るな」って言ってました。

 

その後の麦汁

そして、購入直後、一旦自宅に帰ってイースト菌を投入しました。帰る道中の気分は『待ってろよ。麦汁!今イーストを入れてやるからな!』って感じでした。イーストを入れてから仕事に戻りました。

 

約5時間後に帰ってきて、一目散に麦汁を確認すると、活発に発酵が開始されてました!私の麦汁が生き返ったのです!

以下は、帰ってきてから撮影した麦汁の様子です。

 


www.youtube.com

 

とても小さい音ですが、「ぽこ、ぽこ…」という二酸化炭素が排出される音が聞こえるでしょうか。この音が発酵している証です。

 

これ書いてる今が水曜日の夜なのですが、部屋で耳を澄ますと、未だに「ぽこ、ぽこ…」という音が聞こえます。とても愛らしく、優しい、心地よい音です。いつまでも聴いていられます。

『天使のおなら』とでも名付けましょう。

 

発酵しなかった原因

発酵しなかった原因がなんなのかはっきりとは分からないのですが、多分温度だろうと思っています。付属のマニュアルには麦汁の温度が24℃以下になったら、イースト菌を投入するように記載されてました。

 

しかし、なかなか温度が下がらないので、私は27℃の時点で投入しました。しかも撹拌して温度を測っていないので、全体的にはさらに高い温度だったかもしれません。

 

付属のマニュアルにはイースト菌が機能する温度は書かれていないのですが、追加で購入したイースト菌(上の写真のやつ)には、袋に機能する温度範囲が記載されてます。それによると、12~25℃とのことです。私はイースト菌が機能できない高温に入れてしまったのかなぁ、と思っています。

 

イースト菌を入れる前に麦汁を撹拌するのがいいのか、入れた後に撹拌する方がいいのかは、今の時点で結論付けられません。もう少しネットで情報を収集しようと思います。店長は「入れる前に撹拌しろ」と言ったのですが、付属のマニュアルでは「入れた後で撹拌しろ」と書いてます。

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付属のマニュアル。これによると9(イースト菌を入れろ)、10(撹拌しろ)という順番になってます。

 

最後に

師匠のビール作りを見学させてもらった時に、ビール作りで大事なのは『待つことと消毒』と教わったのですが、結局、温度低下を待つことができずイースト菌を投入してしまいました。早速、待つことの大事さを学んだのでした。

 

まだこれから二次発酵に備えて砂糖を追加する工程や、瓶詰めする工程などが残ってます。ほんまにちゃんとできるのかな、と不安になってきました。

 

なんとか美味しいビールを作りたいですね!失敗しても、成功しても、経過をまた報告したいと思います。

 

それでは、またー