THE TIME YOU ENJOY WASTING IS NOT WASTED TIME

テキサス州オースティン在住の単身赴任者の記録

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大学受験と親のゴールテープ

(Image Creatorにて作成)



 

連絡

私には子供が二人います。二人とも男の子で、長男は今大学2回生です。次男が先日、高校の卒業式を終えたのですが、大学受験の年でした。そして、昨夜、次男から「大学に合格した」という連絡を受けました。

 

少し本人と電話で話しましたが、いつになくかなりテンションは高かったです。センター試験を受けた後で、第一志望は見直したようですが、それでも見直し後の第一志望に受かったので、本人はほっとしたのだと思います。

 

もちろんその知らせを受けて、私も嬉しかったし、安堵しました。

 

 

陣取りゲーム

彼が通うことになる大学は自宅からはとても通えないところなので、入学式までには引っ越しをすることになります。

 

長男もすでに一人暮らしをしているので、4月以降、家族4人が4拠点で暮らすことになります。しかも、その4拠点はそれぞれ陸続きではありません。

 

家族でリアル陣取りゲームでもしてるのか?と思う状況です。まぁ、私がアメリカ大陸を抑えているので、陣取りゲームなら、私の圧勝ですけどね。

 

男の子なので、家を気にせず遠くでも一人で暮らそうと思うことには嬉しく思う反面、寂しさもあります。次家族4人が揃うのは、いつになるんやろ?とか考えてしまいます。

 

数年前まで、家族4人で食事をすることが当たり前だったのに、ある日を境に突然、家族4人が揃うことがとても貴重なことに変わってしまいました。

 

寂しいけど、それがそれぞれの人生を歩み出すってことなんでしょうね。

 

ゴールテープ

長男が大学に受かった時も思いましたが、高校受験と違って、大学が決まると、親としての役割の多くが果たされたような気がします。残る大きな役割は、大学を卒業して就職が決まるまでの金銭的支援だと思っています。

 

まだもう少しゴールではないのですが、大学が決まると遠くの方に親としての私のゴールテープが見えたような気がします。

 

大学までは、道が曲がりくねっているので、あと何年と数えることはできても、遠くの方にゴールテープが見える気がしませんでした。しかし、大学に入れば、後は比較的真っ直ぐな道なので、遠くの方にゴールテープが見える。そんな感覚です。

 

二人とも理系なので、大学院に行く可能性も十分あり、そうなるとあと6年です。私も「早期リタイヤ」とかいう文字が頭をよぎることもある年齢なのですが、少なくともあと6年頑張らないと、と思ってます。

 

受験を終えて

ここ数年、私は家族と一緒に暮らしておらず、長男が高校3年の時に私の渡米が決まり、日本を離れました。その直後、パンデミックが始まり、日本に一時帰国できなくなりました。ようやく長男に会えたとき(昨年夏の帰国時)は、大学2回生になってました。

 

大学受験を控えた高校3年生は多かれ少なかれ皆そうなのだろうと思いますが、渡米する前の彼は、どこか追い詰められていて、表情にも余裕がない印象でした。

 

しかし大学2回生の彼は笑顔が多く、本来の優しい雰囲気に戻っていました。この追い込まれた状態から、優しい状態に戻るということも親の役割の多くを果たしたなと思わせる理由の一つだろうと思います。

 

次男に関しては、ほぼ高校生の姿を見ていません。彼の追い詰められた姿や余裕の無い表情を私は直接は見ていません。まぁ次男は長男より、楽観的性格なので、長男よりかはマシだったかもしれませんけど。そうはいってもパンデミックもあり、受験生と一緒に暮らすというのは、奥さんには相当プレッシャーがあったのではないかと思います。

 

そういうわけで、彼らが高校生になった以降は、私は何も父親らしいことをしていないので、せめて金銭的支援だけは全うしようと思ってます。

 

こんな書き方すると、子供のために働いてるみたいですけど、そんなことも無いんですけどね。仕事は仕事で、自分のやり甲斐や社会に貢献したいという気持ちで働いてます。

 

ただ、本音で言うと稼いだお金は夫婦だけで使いたいと思ってますが、あと6年間は子供への支援を最優先で使ってあげたい、というだけです。

 

エール

一日も早くコロナが収まって、普通の大学生活が送れることを願ってます。パンデミックは大学生だけでなく、あらゆる世代に我慢を強いたここまでの2年間であることは理解しています。

 

しかし、自分の人生を振り返って、一番いろんな種類のインプットがあり、生涯の友と出会い、その後の人生の生き方・考え方の大部分が形成されたのが大学時代だと思っています。

 

そういう意味で、私の子供だけでなく、日本中の大学生の生活が早く元に戻り、彼らが本来の大学生活を謳歌できるように切に願っています。